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第一次星野時代

与田剛、新人王 1990年

星野仙一
新 人の与田剛が新クローザーとして鮮烈レビュー (当時の呼び名は「ストッパー」)。 チーム全体の勝ち星が少ない中で、 三十五セーブポイントの成績を残し、 セーブ王&新人王の二冠に輝いたのが一九九〇年シーズンだ。

 中日ファンに限らず、プロ野球ファンならこういう「剛速球タイプ」は人気があるよね。 当時の与田もファンに大人気で、 もし与田が順調だったならいずれ先発として 背番号「20」を受け継いでいたかもしれない。
マックス百五十七キロは当時の伊良部を抜いて日本最速記録だった。 青コアラ
金コアラ ナゴヤ球場のスピードガンだがな。

歴代最速投手
1990年 157km/h 与田剛 中日
1993年 158km/h 伊良部秀樹 ロッテ
2002年 158km/h 山口和男 オリックス
2004年 158km/h 五十嵐亮太 ヤクルト
2005年 161km/h クルーン 横浜
2008年 162km/h クルーン 読売

 当時の国内最速・百五十七キロ!

 やっぱり剛速球はいいねー。気持ちいいよねー。

 アマチュア時代に「マックス百五十キロ超」と言われてプロ入りする投手は多いけど、 プロの、しかも一軍で投げるとなると、 コントロール重視、変化球と同じモーション、クイック対応など制約がかかり、 実際に百五十キロを超えるボールを「試合で投げられる」投手は激減する。

 与田以来、中日では長いこと一軍で投げられるレベルの「剛球派」投手は出ていない。 そういうこともあって、与田は “最後の剛球投手” として 中日ファンの間で今も思い出として語られるんだ。

 そろそろ後継者が出て欲しいところだね。

剛球王子・与田剛
与田剛

 このシーズン、他に個人タイトルでは落合博満が二年連続の打点王に加え リーグ移籍後初の本塁打王を獲得し、 史上初の両リーグ二冠を達成した。

 チーム成績の方は、ちょっと忘れちゃったよ。


1990年
ベストオーダー
1990年ベストオーダー

1990年
順位表
1990年順位

1990年
表彰選手
1990年表彰選手

1990年
チーム内ベスト
1990年チーム内ベスト

人物紹介
西本聖
西本聖
(にしもと・たかし、1989-1992)
 読売では江川と並びWエースとしてチームに貢献したが、 コーチ陣と衝突するなど気の強いところがあり、割とアッサリと放出された。 中日、オリックスと転々としたあと、 晩年はテスト生からの出直しで読売に復帰するが、 堀内投手コーチに嫌われ 「直球が百四十キロ出ないやつは一軍で使わない」 と山本昌なら腰を抜かすような難癖をつけられ(技巧派なのに)、 二軍に幽閉されたまま引退した。 笑顔が小動物みたいに可愛い、感じのいいおじさんだった。




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