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八月九日(日)●横浜―○中日 の日先発した中田は、一回からストライク先行、 五回終了時点で無四球 という、普段の中田では考えられない神がかり的な投球をしていた! 「中田がストライク先行!?」 「まだフォアボールも出てないらしいぞ!」 “ボール先行でない中田”に 動揺した地球 は試合途中の六回、東北地方から関東地方にかけて マグニチュード六・九規模の地震を発生 させた! いち早く地球くんの異変に気付いた落合監督はすかさずタイムを取り、 審判に 「ちょっと地球くんが落ち着くまで待ってくれ」 と試合の中断を要求、 この間に地球くんは、 「待て待て。落ち着いて考えてみれば、 まだ六回途中だし、そもそも相手打者が振ってれば四球も出しようがないからなあ。 こういうこともあるか」 と、落ち着きを取り戻し、揺れが収まったところで試合は再開されたのだった。 しかし、まだまだ油断は出来ない。 六回、七回、八回と、 イニングを重ねていってもまだ中田が四球を出さない。 中田が五回まで無四球だったくらいで東北・関東にマグニチュード六・九の地震が起きるのだ。 これがもし九回完投だったら… 地球はただではすまない。 落合監督は冷静だった。 なんと、九回ツーアウトから完投目前の中田を岩瀬にスイッチ、 「中田の無四球完投」を阻止したのだ! 地球は、落合監督の機転により、救われた。
一度地震を起こしかけて中断した地球のエネルギーは、地下に蓄積される。 「え、中田、無四球完投!?」→「ああ、さすがにそれはないよね」 と爆発を思いとどまった地震エネルギーは、 行き場を失いしばらく地下プレートを神奈川から西に移動していたが、 その二日後の十一日早朝、 マグニチュード六・五の地震となって東海地方を襲ったが、 まあそれはどうでもいい話だ。 |
中田賢一 (なかた・けんいち) 井端弘和 (いばた・ひろかず 谷繁元信 (たにしげ・もとのぶ) 和田一浩 (わだ・かずひろ) 藤井淳志 (ふじい・あつし) ブランコ |