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七月七日（火）●東京ヤクルト―○中日

谷繁元信

夕の夜に、短冊に願い事を書いて吊るせば、願いがかなうという。
　たぶん牽牛と織女は そういう神様じゃない ので「なんでそれで願いがかなうのか」のメカニズムは定かではないが、そういうことになっている。

　あいつらただ、年に一回のデートしてるだけだもんな。願い事とかしてもホテルとかにしけ込んでて聞いてる感じがしないな。

　そう言うな。もしかして一発やるたびに人の願い事を一つかなえる特殊能力を持ってる神様かも知れんぞ。

　中日ベンチ裏に飾られた短冊を覗いてみた。

　願い事を二つ書いてる選手がいるようだが。

　一枚は願い事というより自慢だがな。

　選手たちの個人的な願いはともかく、この日神宮球場に集まった中日ファンの「絶対勝利！」という願いは見事にかなえられ（ヤクルトファンも勝利の願いはしていたようだが、場所が神宮球場ということもあり、観客数の差が明暗を分けたようだ）、試合は中日がヤクルトに圧勝、七夕勝利を手にしたのだった。

	1	2	3	4	5	6	7	8	9	R
中日	１	０	０	４	０	１	１	４	１	12
東京	０	０	０	０	０	０	０	１	０	１
【東京ヤクルト】 ●村中→荻原→一場→押本
【中日】 ○中田→高橋聡
【本塁打】小池二号（村中）、谷繁二号（村中）、谷繁三号（一場）、福田一号（押本）

中田賢一
(なかた・けんいち)

　今季二度目の登板で八イニング被安打三の初勝利。四球も「四」と、中田の割には少なかった。

森野将彦
(もりの・まさひこ)

　三安打猛打賞。

小池正晃
(こいけ・まさあき)

　三安打猛打賞。

谷繁元信
(たにしげ・もとのぶ)

　二本塁打三打点。

福田永将
(ふくだ・ながまさ)

　プロ初打席初ホームラン。