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六月二十六日(金)●広島東洋―中日○ 流戦明け緒戦は広島東洋カープとの対戦。 何しろカープは今年の オールスターファン投票で九ポジション中五ポジションを占める超スター軍団 だ。 こんな日本トッププレーヤーの集まるスーパースター軍団に、 ファン投票選出ゼロ、人気でも実力でも劣るドラゴンズは正直、勝ち目が薄い。 えっ、組織票じゃないかって? まさか! 失礼なことを言ってはいけないよ!! 常にフェアプレー精神を自称するブラウン監督が、 そんなアンフェアなことを許すわけがない。 あれだけ「うちはフェアフェア」言ってる“歩くフェア人間”ことブラウンが率いるチームであれば、 ファンだってフェアなはず。 公正で純粋な投票結果であることは疑う余地がない。
オールスターファン投票のカープ選手
スター軍団に立ち向かうドラゴンズ先発は、 ファン投票投手部門十位と人気も実力も遥かに劣る朝倉健太。 一対一で迎えた七回裏、ファン投票一塁部門トップ、 三位ブランコの倍以上の投票数を集めた セリーグナンバーワンスラッガー・栗原 に豪快にスタンドに運ばれ、 四十四万票(栗原)と四万票(朝倉)の格の違いを見せ付けられた。 「もうダメだ。やっぱりスター軍団にはかなわない…!」 誰もが圧倒的な実力の違いにあきらめかけた九回表、奇跡が起こった。 広島の抑えのエース・ファン投票 抑え部門二位の永川から、 なんと 三塁手部門エントリ六人中最下位の森野が、 逆転のツーランを放ったのだ!! 九回裏はスター・永川には遥か及ばないファン投票 抑え部門五位の岩瀬 が肩身の狭い思いで登板、 新広島球場のカープファンには 「岩瀬? 誰それ? ファン投票五位? 知ってるやつ出せよ」 という感じで申し訳なかったが、 無名の岩瀬がヒイヒイ言いながら投げてかろうじて最終回を抑え、 スーパースター軍団に無名軍団のドラゴンズが勝つという大波乱で、 三連戦の緒戦を終えたのだった。
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森野将彦 (もりの・まさひこ) ブランコ 朝倉健太 (あさくら・けんた) 小林正人 河原純一 (かわはら・じゅんいち) |