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六月十四日(日)●北海道日本ハム―中日○![]() ![]() ![]() 「ついにおやじの時代が!」 ところが、これが真っ赤なウソ、インチキだった。 二連戦の緒戦で中日が 「おやじデー」なので山本昌(44歳)を先発 させたのに対し、 日ハムはダルビッシュ(23歳)を先発に立て、 おやじの稲葉(37歳)をベンチに下げるといった “若者中心のオーダー”を組み、中日をペテンにはめた のである。
とはいえ「おやじデー」だから、 やっぱり年長者を大事にするんだろう、と思えば、 日ハム打線は山本昌を容赦なくメッタ打ち、 おやじデーに公然とおやじ虐待 が行われ、 山本昌は一回三分の一で無残にKOされたのだった。 ![]() これには、「おやじデー」と聞いて札幌ドームに駆けつけた年配のお客さんもさぞガッカリしただろう。 「今日はおやじが主役と聞いていたのに…なぜ日ハムの若い選手たちは、 山本昌に虐待のようなことをするんだ…! おやじたちは引っ込んでろということなのか…?」 山本昌がKOされたあと、五回終了時に札幌ドームが流す 『ヤングマン』に合わせて踊らされる一般ファンのオヤジたちは、 いったい何故こんな罰を受けなければならないのだろう。 ♪ヤングマン…素晴らしい…ワーイ・エム・シー・エー… 若者による公開オヤジイジメのあと、おやじたちは「若者を讃える歌」を 満場の観客の前で歌わされるのだ。踊らされるのだ。 「ヤングマン、さあ立ち上がれよ、ヤングマン…」 わざわざ「おやじデー」などと声高に言わなくても普段から年長者を大事にする中日ナインは、 この 年長者を大切にしない日ハムのひどい仕打ち に、「目上の人に対する礼儀を知らない日ハム選手に、 道徳というものを教えてやらなくてはいけない」と、結束を固める。 そして翌日のカード第二戦。 日ハムは相変わらず 自分で「おやじデー」と言っておきながら若い糸数(25歳)を先発に起用。 二日続けての“看板に偽りあり”の姑息なハムの作戦に、 中日・おやじ打線 の怒りが爆発した!!
中日は井端(34歳)四打点、英智(33歳)三打点、和田(37歳)のホームランなどで 「おやじデー」の主旨に沿った形で正々堂々と十一点を奪うと、 日ハム打線に対しては金子誠(34歳)にツーランを打たせ、 坪井(35歳)に二点タイムリーを打たせるなど おやじに対するサービス も忘れず、 途中までは大量リードしていたものの、 終盤はあえて接戦にして 岩瀬(35歳)の出番を作る粋な演出 を見せ、札幌ドームのおやじデーを大いに盛り上げるのだった。
「おやじデー」なのに若手中心のオーダーを組んで中日を騙した日ハムの策略に負けず、 中日は見事なおやじパワーで勝利をおさめ、 球場にきた(地元チームに裏切られた)おやじたちに勇気を与え、 北海道の地を制圧した。 交流戦はあと四試合残っているが、 未開の地で戦うビジターのゲームはこれで終了。 最後が北海道というのは、江戸から明治に時代が移り変わるころ、 新政府軍が五稜郭の制圧をもって全国を完全統一した史実と、 はからずも一致する。 |
![]() ![]() ![]() 井端弘和 (いばた・ひろかず) ![]() ![]() 和田一浩 (わだ・かずひろ) ![]() ![]() 英智 (ひでのり) ![]() ![]() 岩瀬仁紀 (いわせ・ひとき) |