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六月二日(火)●オリックス―○中日 本の国土は四十七都道府県に分けられ、 幾つかの都道府県が集まり「地方」(東北地方、関東地方など)を形成し、 さらに大きなカテゴリでは「本州」「四国」と陸地ごとに分類されることもある。 では、こういった「日本を何分割かする単位」として、一番大きなものは何だろうか? それは、「セリーグ圏」と「圏外」である。 セリーグ圏は ドラゴンズのある愛知県を中心とし、 東の果ては読売のある東京都、西は広島県までの範囲だ。 分布としては下図のようになり、セリーグ圏以外の箇所は「圏外」となる。 日本は主にこの二つに分類されるのだ。 オリックス・バファローズは、パリーグ六球団の中で唯一、 “セリーグ圏”に存在するチームである。 これがどんなにすごいことであるかというと、オリックスは 新幹線を乗換なしで他球場のある県に移動できる のだ。 ☆ ☆ ☆ ☆
そんなわけで、日本の秘境を命がけで巡ってきた「交流戦シリーズ」も、 ようやく新幹線一本で移動可能な地・大阪での試合となり、 道中は人食いグマにも人食いザメにも未知の人食いバクテリアにも襲われることなく、 中日選手は無事に大阪ドームに辿り着いた。 たこ焼きと脅迫状の町・大阪。 主な有名人は前田五郎(コメディ・ナンバーワン)。 コメディ・ナンバーワン そして、“大阪決戦”が始まった。 中日は序盤に二点を先制するものの、その後いろいろあって三対五と二点ビハインドで迎えた七回裏、 オリックスの攻撃。場面は一死一三塁。 バッターはちょっと前にFA宣言したはずなのに何故かまだオリックスにいる日高。 日高は、二点リードの場面でまさかのスクイズを敢行。 バッテリーの裏はかいたももの、肝心の打球がスカポンとキャッチャー頭上に打ち上がり、キャッチャーフライ&三塁封殺。 絵に描いたように美しいスクイズ失敗 を見せたのだった。 このスクイズ失敗で流れが変わったオリックスは、八回に投手陣が総崩れ、 中日が一挙四点を奪い逆転に成功、中日は大阪の地を制圧したのだった。
----その夜、日高の自宅に一通の手紙が届けられた。 |
ブランコ 井端弘和 (いばた・ひろかず) 荒木雅博 (あらき・まさひろ) 森野将彦 (もりの・まさひこ) 朝倉健太 (あさくら・けんた) 小林正人 (こばやし・まさと) 岩瀬仁紀 (いわせ・ひとき) 藤井淳志 (ふじい・あつし) 和田一浩 (わだ・かずひろ) |