五月二十五日(月)○中日―北海道日本ハム●
繁元信。みずしな孝之の漫画のイメージからやや頭のネジがゆるんでるイメージがあるが、
サインを覚えられないのと自分の名前が書けないことを除けば、
なかなかに優秀な頭脳の持ち主だ。
普段は打率二割そこそこ、盗塁も刺せない、
パスボールがやたら多い(記録上は投手のワイルドピッチ)、
こぼしたボールを放置して投手を睨む、
試合中にベンチ裏のモニターでゴルフ中継を見ている等、
ぐうたらで怠け者と思われがちだが、
ここぞというときには
特殊能力
を発揮する。
場面は一点を追う五回裏、ノーアウト一塁。打席には谷繁。
定石ならここは送りバントだ。
谷繁のひみつどうぐ
「どこでも打撃妨害」
によりノーアウト一二塁とチャンスが広がり、
荒木の同点タイムリーを呼び込んだのだった!
試合の流れを変えるこのプレーに日ハム選手はすっかり戦意喪失、
七回にはエラー・暴投・お見合い・ノータッチスルーと信じられない草野球プレーのオンパレードで、
ドラゴンズが一気に七点をもぎ取り試合を決めた。
他にもあるぞ!谷繁のひみつ道具
飛ぶ飛ぶドライバー
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一発ウェッジ
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まっすぐパター
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ロストボール
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どこでも会員券
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スコアごまかしペン
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野球とあまり関係ないのが多いようだが。
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だから野球の成績は悪いだろう。
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1 |
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3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
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R |
北海道 |
0 |
0 |
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
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4 |
中日 |
0 |
1 |
0 |
0 |
1 |
1 |
7 |
0 |
x |
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10 |
【中日】 ○朝倉→高橋聡→小林正→平井→山内
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【北海道】 ●糸数→建山→江尻→宮本
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【本塁打】 藤井七号(糸数)
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公示 |
5/25 |
抹消 |
0金剛 |
36谷 |
49ネルソン |
52小田 |
登録 |
7李炳圭 |
25新井 |
26山内 |
67高橋聡 |
送りバントをベテランの技でインターフェアに。
バットにはああいう使い方もあるのか、と皆を唸らせた。
朝倉健太
(あさくら・けんた)
打たれながらも最少点差で踏ん張った。
味方が十点取ったら九点までは取られるという
山本昌のようなベテランの風格も。
高橋聡文
(たかはし・あきふみ)
六回三分の一でランナーを残したまま降板した朝倉のあと、
打者二人をピシャリと抑えてサルの尻拭い。
小林正人
(こばやし・まさと)
八点リードの終盤で稲葉に対するワンポイント。
交流戦での日ハムとの対戦はまだ二試合あるし、
日本シリーズで対戦するかも知れない稲葉を封じておくことは大切だ。
藤井淳志
(ふじい・あつし)
先制ホームラン。
ナゴヤドームでは「藤井ボード」を集団で掲げる藤井軍団が出現、
関東では藤井のことを「あーつしー!」と黄色い声をあげる女子が急増、
藤井みたいなチクワ顔でも活躍すればモテモテになるという夢をファンに与えている。
かどうか藤井ギャルズに聞いてみたい。
井端弘和
(いばた・ひろかず)
おいしいタイムリー二つ。試合後のお立ち台では
「あまり早く打って凡打すると、お客さんが『あーあ』というので…」
と、いつも無愛想な井端にしては珍しくジョークを言ってお客さんを笑わせていた。
明子と結婚して以来浮かれまくっている。
和田一浩
(わだ・かずひろ)
六回に決勝点となるタイムリー。
三塁を欲張ってタッチアウトになるのはこのところよく見る光景。
新井良太
(あらい・りょうた)
九回だけ守備に就き、一塁ゴロを捕球後、
駆け込んで来たバッターランナーの森本のミゾオチ目掛けてストライク送球。
へらへら笑いながら野球やってる連中に「遊びじゃないぞ」
とプロの厳しさを教えた。
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