■石原登板未遂事件
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第1戦、広島5番手で投げた河内もメッタ打ちにあい、
得点差が「12」と広がったとき、広島のブルペンでは
控え捕手の石原
がピッチング練習を始めていた。
これについてブラウン監督は試合後、
「河内がKOされたら出す予定だった。
もう投手陣は使いたくないから。アメリカではよくあること」
と記者陣に語っている。
「アッメ〜リカでは〜」
「あったりマエでェ〜ス」
捕手・石原が登板することの是非は別にいいだろう。
そういう状況なら仕方ないし、ルール違反でもマナー違反でもない。
読売なんか接戦の試合なのに9回に豊田を出すくらいだから
、そういう意味ではまだピッチャー・石原の方が「試合を捨ててない」と言えるかも知れない。
だが、気になるのはブラウンの
「アメリカではよくあること」
という言い訳だ。
アメリカでどうかなんてこっちは聞いていないのに、
どうしてわざわざそんな事を言ったのだろう?
☆ ☆ ☆ ☆
昨シーズン、中日ファンを激怒させたブラウンの「アンフェア」発言。
あれも「アメリカでは有り得ない」として、ブラウンは落合野球を全否定した。
- ナゴドはホーム側だけ打席のリプレイが流れる。
- 中日はスコアラーを偵察によこしている。
- 中日は相手投手陣のクセを盗んでいる。
捕手・石原の登板と同じように、ルール違反でもマナー違反でもない。
日本ではよその球団もやっていることだ。
違うとすれば、「アメリカでやっているか、いないか」だけである。
ブラウンには
「アメリカでやってる事=全て正しい」
というポリシーがあるのだ。
☆ ☆ ☆ ☆
そういう意味で、ブラウンが
「フルタやハラは私と野球観が似ていて、尊敬できる。
オチアイは尊敬できない」
と言ったのは、
古田や原はアメリカでは当たり前の「報復死球」をよくやり、
落合は報復死球否定派
だから、「オチアイはアメリカ的ではない=尊敬できない」、という事なのだろう。
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■タニシゲ、無策!
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10日の第3戦、タニシゲ捕手が自身の持つ連続無策セリーグ記録を更新した。
この試合、タニシゲは攻撃・リードにおいて工夫が全く見られず、
打席に立てば振り回すだけの3タコ、
リードでは3番手で出てきた石井裕也の乱調を抑えられず、挙げ句にサヨナラ負け。
投手をリラックスさせるのが仕事のはずのに、最後には逆に怒鳴りつけて投手を萎縮させる始末だった。
ベテランとして、打撃でもリードでも手本にならなければならないはずのタニシゲだが、
この日はまるで悪い見本。これでは「連続無策記録」は伸びるばかりだ。
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【お詫びと訂正】
本紙『東日中京スポーツ』第11号において、
「タニシゲ捕手が無策のセリーグ記録を更新した」
と書きましたが、正しくは
「タニシゲ捕手が無失策のセリーグ記録を更新した」
の誤りでした。お詫びして訂正します。
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