第143話
走る!井上選手会長
チーム内盗塁ランキング(9/6終了時点)
順
名前
盗塁数
1
荒木
17
2
井端
14
3
福留
9
4
立浪、英智
3
6
井上
、アレックス
2
「あれ?オレ、あと1個盗塁を決めたらチーム4位なんやな…」
しかもアライバ・ドメの次になるんや…
(…ニヤリ)
ヤクルト vs 中日
16回戦
1
8
青木
2
3
リグス
3
5
岩村
4
7
ラミレス
5
9
宮出
6
4
田中浩
7
2
福川
8
6
城石
9
1
ゴンザレス
1
4
荒木
2
6
井端
3
9
福留
4
3
ウッズ
5
5
森野
6
7
オチョ
7
8
井上
8
2
小田
9
1
マルティネス
1
2
3
4
5
6
7
8
9
R
ヤクルト
0
0
2
1
3
0
0
0
0
6
中日
0
0
2
0
0
0
0
0
2
9回裏2死一塁、4点差!
バッターは9番代打・タニシゲ!
一塁ランナーは
井上!
「聞こえる…神の声が…」
「イケる!今のオレなら何をやってもうまく行く!」
“竜の韋駄天4人衆”になるんや、オレ!
「ランナー井上、走ったーー!!」」
「おい!2アウトだぞ!」
ざわ……
「キャッチャー二塁送球ーーー!!」
「井上盗塁て…」
ざわ…ざわざわ…
タニシゲがバッターボックスに立った時点で3万367人いたナゴヤドームのお客さんは、
井上が一塁をスタートした瞬間にゾロゾロと帰り始め、
「アウトー!試合終了ーーー!」
しーーー…ん
井上が二塁ベースへようやく到達した頃には、 スタンドには数十人のお客さんと、球場整備のスタッフしか残っていなかった。
○ヤ6−2中×
「何故走った?」
あんな草野球は教えてないはずだべ。
「あ…。まさか、
投げて来るとは思わなかった
んで…」
中日、優勝までマジック「23」。
井上もまた、 『優勝記念特集号』用の
「名言・迷言コーナー」のネタ
を着々と積み重ねていた。