第137話

中田、屈辱のトーチュウ3面




 
中日  
阪神 x  

(8回表3死、雨天コールド)


 試合の方はあとたったの7点、 あと1イニングあれば軽く追いつく点差だったが、 阪神ファン必死の「たのむ!リードしてる間にコールドにしてくれえ! 9回、阪神が逆転されるとこなんて見たくないんや!」 という願いが天に通じたか、8回途中で甲子園の空は雨に包まれ雨天コールド、 中日が勝ち試合を譲ってあげた格好になった。

 それはいいのだが、問題は翌日のトーチュウ紙面である。

 敗戦の翌日、トーチュウ3面の仰天見出しに列島12億2000万人の中日ファンがひっくり返った!


(8月30日付けトーチュウ3面)

こんなはずじゃなかった


 竜の若きエース候補にダジャレの洗礼だ!




中田 「だ、ダジャレ…?この僕がダジャレのネタに…?」

落合親分 「それがプロ野球の世界。はねのけていくしかない。 自分で解決するしかないさ。言葉は悪いけど、(ダジャレを)書かれるだけ書かれたらいいと。 アイツが何を感じ、どう取り組むか。そこにかかっているんじゃないのか」

中田 「い、今まで積み上げてきた、クールでストイックな僕のイメージが…」




こっち来いと手招きする色モノ軍団




中田 「いやだー!
 あっちの世界はいやだーッ!!」

次は絶対に抑える!抑えないと…




中田賢一。プロ2年目。

チーム内でのキャラ付け設定をされる、 大事な時期を迎えている。


ぶっちぎ竜