第130話

内海の闘志に火をつける



原 vs 落合

18回戦

1脇谷
2鈴木尚
3高橋由
4
5小久保
6阿部
7二岡
8矢野
9内海
原vs落合
 
中日  
読売  
1荒木
2井端
3福留
4ウッズ
5森野
6オチョ
7井上
8谷繁
9佐藤充


燃える内海

「ギャーーース!!」


 読売先発・内海はメラメラと燃えていた!!
 首位独走で勢いに乗る中日打線を、なんと8イニング0封!

 8イニングを0封されたのなんて久しぶり(7月2日の対広島戦・黒田以来)だから、 中日はベンチも選手もファンも、9回までリードされている事に気づかなかったくらいだ。


 「いったい、内海は何をあんなに燃えているんだ?」


 中日ファンも読売ファンも揃って内海の好投にびっくりする中、 落合監督がふと“あること”に気づいた!



落合親分 「あ!」

宇野コーチ 「どうしました?」

落合親分 「…こりゃあ、とんでもない采配ミスをしちまったべ。 オラのせいだ…。わけは聞くな。これは一生悔いの残る采配ミスだ。 監督がゲームを壊してしまっただ」

宇野コーチ 「?」




中日・今日のスタメン
1荒木 熊本工(熊本)。94年春、95年春の甲子園出場。
2井端 堀越(西東京)。92年春、93年夏の甲子園出場。
3福留 PL学園(大阪)。94年春、95年春、95年夏の甲子園出場。
4ウッズ ----
5森野 東海大相模(神奈川)。95年春の甲子園出場。
6オチョ ----
7井上 鹿児島商(鹿児島)。88年夏の甲子園出場。
8谷繁 江ノ川(島根)。87年夏、88年夏の甲子園出場。
9佐藤充 ----
読売・今日の先発投手
9内海 敦賀気比(福井)。00年春の甲子園出場を部員の不祥事で辞退。



落合親分 「外国人以外、“野手全員・甲子園経験者”を並べてしまっただ…!」





「♪夏が来ーれば思い出すーー」
「♪部員の不祥事 活動停止」

燃える内海

「仲澤のバカーーーッ!!」


 この日、甲子園大会は決勝戦。
 駒大苫小牧vs早稲田実業が延長15回の熱戦を繰り広げた日、 内海は仲澤(中日→ソフトバンク)のせいで出場停止になった“幻の甲子園” を思い浮かべていたのであった。


 
中日
読売 x

○読3−1中×



ぶっちぎ竜