第108話
震撼!サマー・ユニフォーム
牛島ベイが竜倒におそろしい
秘密兵器
を投入して来た!!
その名は、
サマー・ユニフォーム!!
このユニフォーム、一見ただのシークレックス・ユニのようにも見えるが、実は
おそろしい秘密
が隠されていたのである!!
「おい、スコアラー君。今日の相手先発に関するデータを出してくれ」
「あ、ちょっと待ってください…えーと、えーと」
「どうしただ?」
「あ、すみません。
13番って、誰ですか?
」
そう!
この「サマーユニフォーム」には背中に選手名が無く、背番号だけしか書いてないので
誰が誰だか分からない
という巧妙な罠が仕掛けられていたのである!!
↑誰だお前!?タイロンか?
「誰か、選手名鑑持ってねえだか?」
牛島 vs 落合
7回戦
1
6
5番の人
2
8
44番の人
3
9
1番の人
4
5
25番の人
5
7
33番の人
6
4
2番の人
7
3
31番の人
8
2
8番の人
9
1
13番の人
1
5
森野
2
4
荒木
3
6
井端
4
3
ウッズ
5
7
オチョア
6
9
井上
7
8
藤井
8
2
谷繁
9
1
佐藤充
「タニシゲ、元チームメートのよしみで、誰が誰か分かんねえか?」
「………」
中日は横浜先発・
13番の人
に思いのほか苦戦、 8回までに被安打3と打線がカラ回り、 そして8回裏に
3番の人・44番の人・1番の人
に痛恨の3連打を浴び、同点を許したのだった!!
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
R
中日
0
0
0
1
0
1
0
0
0
0x
2
横浜
0
0
0
0
0
0
0
2
0
2
△横2−2中△
試合は2−2の同点で延長に突入、10回表の豪雨で“雨天コールド”が成立した。
「フフフ…してやったりや!
自慢じゃないが、うちの選手など背番号だけでは誰が誰かサッパリ分かるまい!
データ野球の落とし穴にはまったな、落合」
「牛島監督、今日のヒーローに声かけてやってくださいよ!」
「おお、そうやな!」
「ナイス・ピッチン……」
「…おーい、誰か選手名鑑もってきてくれー」