第83話

小笠原対決!





“伝説の9・30神宮”
“目指せ小笠原村親善大使”
“分かってても「ざわ…ざわ…」”

小笠原 孝
(おがさわら・たかし)

 中日ドラゴンズの“新・左のエース”。
 明大野球部時代は川上の1年後輩で、4年時に主将を務める。 キャンプや自主トレではいつも川上と一緒で仲がいいが、 シーズンに入ると1軍と2軍で離れ離れになる。

 リーグ優勝した2004年、マジック1として迎えた9月30日の神宮球場の対ヤクルト戦、 「今日は5年振りの胴上げだ!」と名古屋遠征組を始めあちこちから集まった中日ファンが神宮球場を超満員に占拠する中、 ローテーションでは山本昌だったのが、先発発表はなんと小笠原孝! あのときの「神宮球場中日ファン3万人、先発発表と同時に全ズッコケ」は、 永遠の伝説となっている。



ヒルマン vs 落合
6回戦

1森本
2田中賢
3小笠原
4セギノール
5稲葉
6SHINJO
7鶴岡
8金子誠
9金村
落合vsヒルマン
1森野
2井端
3福留
4ウッズ
5オチョア
6立浪
7井上
8谷繁
9小笠原



小笠原 「勝負だ!小笠原さん!」

小笠原@ハム 「………」




この日、小笠原vs小笠原対決は、三打席対戦、小笠原の3打数1安打に終わった!!




小笠原 「……負けました。
 .333じゃ、ピッチャーの負けです。小笠原さん」

小笠原@ハム 「……いや、僕の負けだよ、小笠原君」

小笠原 「え……?」

小笠原@ハム 「知ってるかい…。僕の月の小遣いは、ゼロ円なんだ…」

小笠原 「!?」

小笠原@ハム 「女房が財布を握っていてね…。 だから僕は、試合で活躍するともらえる『猛打賞』や『ホームラン賞』 だけが、唯一僕が自由に出来る収入なのさ。
キミは今日の試合で6イニング1失点。防御率も上がっただろう。 契約更改で年俸が上がれば、その分は小遣いに反映されるんだろう?

僕は…いくら年俸が上がっても…自分の小遣いが増えるわけじゃないから…」

小笠原 「お、小笠原さん!」

小笠原@ハム 「残念ながら今日の僕のヒットはただのヒット。 景品はもらえない。 だからキミの勝ちだ、小笠原君!」





“究極のミスター・ゼロ”
“この一振りが遊興費”
“4タコの日はエロ本も買えない北海道単身赴任男”

小笠原 道大
(おがさわら・みちひろ)

 北海道日本ハムファイターズの“サムライ”。
 現在こそ4億円プレーヤーだが、若い頃は嫁より収入が低かったため、 嫁に頭が上がらない。そのころからの慣習で月の小遣いはゼロ。 ただし年俸以外の、試合でもらった「特別賞手当て」(猛打賞、ホームラン賞など)については 自由に使っていいらしく、 1打席1打席に魂をこめて打席に立つ。
 小笠原村親善大使を務め、 そのことから応援歌ファンファーレには小笠原村にちなんだ歌詞がついているらしいが、 歌詞については諸説ある。
    (諸説1)
    ♪小笠原諸島は離れ島 それでも所属は東京都
     旅行に行ったら 島流し
     帰ってこられない

    (諸説2)
    ♪小笠原村にはクジラがいる 小笠原村にはイルカがいる
     小笠原村には 人がいる
     毎日サバイバル



敗北
 
ハム
中日

○日2−1中×



シャオロンvs小笠原

「ねえねえ〜、中日来ないの〜?」



小笠原@ハム 「俺は…このチームが気に入ってるんだよ…」

シャオロン 「うち来ると、お給料いっぱいもらえるよ?」

小笠原@ハム 「金じゃないんだ…。 親会社が食品会社だと、 試合でもらえる景品に、食い物が多いんだよ…」



シャオロン、小笠原勧誘失敗。



ぶっちぎ竜