第25話

軍師あらわる



03/31 (金) ×中日0−2広島○
04/01 (土) ○中日3−2広島×
04/02 (日) ○中日3−2広島×
04/03 (月) 移動日
04/04 (火) △中日8−8横浜△(延長12回)
04/05 (水) 中日−横浜(雨天中止)
週刊少年マガジン発売日

 延長12回の死闘から一夜明けた水曜日、 14:30に横浜スタジアムでの試合の雨天中止が決定、 戦士たちは束の間の休息をむかえた。
 ある者は練習に打ち込み、 ある者は焼肉屋に行き、それぞれ思い思いに過ごし、そして我らが落合親分は、宿泊ホテルのロビーで読書にふけっていた。



落合親分 「……」

落合親分(キラーン) 「!!」



 そして翌日。


牛島 vs 落合

牛島vs落合

2回戦

 まだ開幕第5試合目というのに、落合親分は早くもオーダー変更に踏み切った!! オフの間、つい冗談で言ってしまった3番・井端 を去年までの「2番遊撃」に戻したのである!!

開幕1試合目〜5試合目までのオーダー(緑は変更箇所)
3/31(金)
荒木
藤井
井端
ウッズ
福留
オチョ
立浪
谷繁
川上
4/01(土)
荒木
藤井
井端
ウッズ
福留
オチョ
立浪
谷繁
マル
4/02(日)
荒木
藤井
井端
ウッズ
福留
オチョ
立浪
谷繁
ドミンゴ
4/04(火)
荒木
藤井
井端
ウッズ
福留
オチョ
立浪
谷繁
中田
4/06(木)
荒木
井端
福留
ウッズ
オチョ
立浪
上田
ODA
山本昌



牛島組長 「ヌゥ…落合め、大幅に打順をいじって来たな! しかも今年の竜打線の目玉である“3番・井端”をいとも簡単に元に戻すとは…」

牛島組長(キラーン) 「あの頑固者・落合がこれだけ素早い路線変更をするとは、ちょっと考えにくい。敵軍には、相当
凄腕の軍師
がいるな…!」



 そして、落合一家はこの変更したオーダーが大成功!
 横浜・牛島一家に快勝し、このカード1勝0敗1分と、 マケなしで勝ち越しを決めたのだった!!


勝利

×横2−3中○



落合親分 「うむ。井端を2番にしたのが大正解だっただ」

親分のポケットからマガジンがポロリ 「長ったらしい結果論・理想論・感情論で采配を語る評論家は何万といるだが、 本当のことってのはいつだってシンプルで、分かりやすいもんだ。 その点、アレは実に参考になっただ」



マガジン

(4月5日発売の超メジャー少年誌)







↑賛否両論あった「3番・井端」の是非を、 打率だとか前後の打者とか得点圏とか威圧感とか、小難しい理屈をいっさい使わず 「身の丈に合ってない」 の一言で切り捨てた竜の影の軍師・久米田。


ぶっちぎ竜