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第11話
ゲバ菌19号の恐怖 (2)
妖怪「ゲバゲバ19(ナインティーン)」の体内から突如消えうせた恐怖の『ゲバ菌19号』。
いったいゲバ菌は何処へ!?
そして、研究所に緊急連絡が入った!
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「いったいゲバ菌19号は何処に…」
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「博士!名古屋の方でゲバ・レーダーが反応しました!」
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「何っ!? …よし、名古屋に向かおう!!」
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ゲバ・レーダー
は全国各地の銭ゲバを探索するレーダーだ。
ちなみにこれを無効化する「アンチ・ゲバレーダー」を、選手会や中スポなどが開発している。
“アンチゲバレーダー”
はゲバをゲバに見せずに庶民を口先三寸で言いくるめる装置で、
名古屋には『アオヤマ』『シブヤ』といった有名なアンチゲバレーダーが存在する。
これらのアンチゲバレーダー網をかいくぐってゲバレーダーに探知されるとは、よほどのゲバが現れたに違いない。
連絡を受けた博士は、急いで名古屋へ向かった!
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「名古屋へようこそ。博士」
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「ゲバ菌19号に感染した疑いがあるというのは、どの人ですか?」
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「この人です。ちょっと診察していただけますか?」
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「分かりました。では早速…
オオッ、こ、これはッ!!」
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「どうしました!?ゲバ菌が見つかったのですか!?」
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「これを見てください!」
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「おおっ!これがゲバ菌19号ですか、博士!?」
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「いや…これは…違う…!」
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「違う?」
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「これは…細菌とかじゃなくて…いや、これが彼をゲバにしているのは事実なんだけど…
細菌っていうか…これは…
この人が最初から持ってる…
細胞っていうか…」
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「………」
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「細胞?」
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「うん。」
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「最初から?」
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「うん。生まれつき。」
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