第3話
立浪vs森野
「ねえねえ、地獄通信って知ってる?」
「知ってる知ってる!」
「あのサイト、ヤバいらしいよぉ」
「午前0時にアクセスして、憎い相手の名前を書き込むと、怨みを晴らしてくれるってやつでしょ?」
「書かれた名前の相手は、速やかに地獄に送られるんだって!」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
むう……
まさかシャレで言った
「レギュラーを外れるときは引退するとき」
って言葉を本気に取られるとは…。
マスコミおそるべし…!
これで今シーズンは背水の陣になってしまったやないか…。
地獄通信、か…
まさかとは思うが……
チッ…
やっぱりイタズラか…
あっ!
…ほんまやったんや
『カタッ、カタカタカタカタ…』
『カチッ☆』
これでよし……
ハッ!?
だ、誰や君は!?
呼んだでしょ…?
き、キミが地獄少女かっ…!
…間違いなく、相手を地獄に送ってくれるんやろな?
怨みの相手は…速やかに地獄に流される…
但し…人を呪わば穴ふたつ…
貴方にも代償を支払ってもらわなくはいけない…
代償………やと?
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
落合一家一行は長旅の果て、沖縄・北谷の地にたどりついた。
これからセ界に平和を取り戻すための「秋の秘密特訓」が始まる。
親分
「おい、森野」
森野
「はい」
親分
「さっそく地獄ノック、行くぞ」
森野
「ええっ、いきなりですか!」
親分
「フフフ、なんだか急に体を動かしたくなってな。さあ守備につけ」
森野
「地獄だッ! 相変わらず監督のノックは…地獄だッ…!」
親分
「三塁は空いてるぞ!森野!」
森野
「はいッ!!」
そして、森野は秋季キャンプ中「地獄ノック」を味わい、 立浪はその代償として、
レギュラーを剥奪
された。
“中日で唯一『Flash』に取り上げられる男”
“中日の赤魔導師・バビディ”
“三塁守備での股の間は無限に広がるブラック・ホール”
立浪和義
“永遠の若手”
“口癖は「打ったのはストレート」”
“打てないのは変化球”
森野将彦
つづく
【元ネタ】→『
地獄少女
』(東京MXテレビ)