2005/04/10(日) 読売の秘密兵器！　誰なんだ後藤

　読売の２連勝で始まった中日－読売３連戦！
　３戦目の先発は中日がベテラン・山本昌、読売の先発は“後藤光”と発表された！！

　…誰？＞後藤光

４コマ漫画・台本（絵は好きに入れてください）


1		【シーン】電車の車内。つり革を持って立っている後藤光。（これから東京ドームへ出勤である）プロ野球選手なのにユニフォーム姿で移動。【せりふ】後藤「今日から栄光の読売ジャイアンズの選手だ！頑張るぞ！」

2		【シーン】田園風景を走る西武鉄道をズームアウトで。ガタン、ゴトン、ガタン、ゴトン。

3		【シーン】東京ドームを遠くから眺める後藤。【せりふ】後藤「さあ、行くぞ！！今日は先発だ！！」

4		【シーン】関係者入り口で警備員に止められつまみ出される後藤。【せりふ】警備「関係者以外はここからは入れません！ファンの方はチケットを買って！」後藤「違うんです！違うんです！ぼく選手です！」警備「よくいるんだよ、こういうファン」

「ちなみにヤクルトの選手は神宮球場周辺を普通に歩いてるヨ！」

「日ハムの選手は沖縄のパチンコ屋で喫煙もしてるヨ！」

『ＧＯＴＯ！光貴！』第２話


1		【シーン】東京ドーム内。結局チケットを買って入った後藤。（外野立ち見、大人1000円）【せりふ】後藤「まあ、まだ顔が売れとらんのはしょうがないか…」

2		【シーン】通路をうろつく後藤。【せりふ】後藤「しかしどうやってグラウンドに入ろ…」

3		【シーン】ハッと名案を思いつく後藤。【せりふ】後藤「そうだ！エキサイトシートだ！あそこならフェンスが低いからグラウンドに入れる！」

4		【シーン】指定席入り口でシミスポに止められつまみ出される後藤。【せりふ】シミスポ「指定席券を持ってない人は入れません！指定席券を見せてください！！」後藤「監督ー！ホリウチ監督ーーー！！」シミスポ「よくいるんだよ、こういうファン」

「シミスポってのは球場内の警備をしている元の『シミズスポーツ』（現シミズオクト）の人の事だネ！」

「今は会社名かわったけど、みんな『シミスポ』って言ってるヨ。（呼びやすいから）」

『ＧＯＴＯ！光貴！』第３話


1		【シーン】ダグアウト前でゲーム前のマスコミ取材を受けている堀内監督。観客席の方から、監督を呼ぶ声が耳に入る。【せりふ】後藤「監督ー！堀内監督ー！」堀内「今日はスタンドが騒がしいな…おや？」

2		【シーン】シミスポに羽交い絞めにされながら騒いでいる後藤。【せりふ】後藤「グラウンドに入れてくださいー！！監督ーー！！」

3		【シーン】堀内、観客席の中の後藤を発見する。【せりふ】堀内「……」

4		【シーン】サッとマスコミに向き直り、インタビューを再開する堀内。【せりふ】堀内「よくいるんだよ、ああいうファン。俺たちもファンサービスは大事だと思ってるが、その前にマナーの悪いファンをどうにしかして欲しいよな」後藤「監督ーーー！！」

「ちなみに川上が新人王を取った年のオフのイベントで、川上にむらがるファンに、野口が『すみません！選手が通るんで道を開けてもらえますか！』って先導してたよヨ！」

「いいやつだなあ、野口…」

『ＧＯＴＯ！光貴！』第４話


1		【シーン】何とかグラウンドに入り、ようやくマウンドに立った後藤。いよいよプレーボールだ！【せりふ】後藤「ようやく栄光の読売ジャイアンズのマウンドへ…」

2		【シーン】大きく振りかぶって、第１球、投げた！！【せりふ】後藤「「記念の１球目だ！」

3		【シーン】荒木、空振り。【せりふ】審判「ストラーイク！！」後藤「やったー！」

4		【シーン】審判、後藤にマウンドを代わるよううながす。【せりふ】審判「はい！じゃあマウンドは先発投手と交代して！」荒木「今日の始球式の人は本格的ですね」

　結局、試合は中日打線の大爆発で、後藤は６回５失点でＫＯ。
　トーチュウの『高田実彦のプロ野球プラスワン』では、 「読売のエンジンがようやくかかり始めたときに後藤とは。読売の台所はそんなに苦しいのか」と書かれる始末だった。

(『東京中日スポーツ』2005/4/12版より)