先代・山田親分の失脚のあと、
空席になっていた元締め争いが決着。
谷沢、野村との三つ巴を制したのは、
かつて仕置きの世界で三冠王を獲った落合だった。
代替わりの儀式を8日に控え、
新元締めは静岡のごるふ場でかわら版屋のインタビューに応え、
来季の仕置きに関する抱負を語った。
「元締めとしての理想像? 何もありません。
手本にしようという気はありません。
独自のものを作り上げていくつもりです」
と、現役時代の元締めだった先々代の星野親分を真っ向否定。さらには
「やるのは選手。かじ取りをするのが元締め、世話人衆。
お互いに仕置きをやっていて良かった…。
そういう生活を送れるようにしないと。
単純な仕置きになると思いますよ。
でも、それが一番難しい。それがどういう仕置き、
修行かは、見ればわかりますよ。
やりたくてもやれなかった人もいるだろうしね」
「やりたい事を出来なかった」先代の山田親分をフォロー。
秋田の同郷を思いやる、意外に情け深い一面を見せた。
そして、こんな爆弾発言でインタビューを締めくくった。
「名古屋一家には7年お世話になったし、
最初に(仕置き料)1億両くれたのも名古屋一家。
お礼という意味でも、家族は『やってみたら』と言ってくれています。
名古屋も住みやすい。
皆さんが思っているような
閉鎖的な街
じゃないしね」
|