井上、地獄からの復活!
あの、“悪夢の自打球”からわずか2日------。
三途の川の入り口で地獄の閻魔と命の駆け引きをしていた我らが井上が、
奇跡の回復力でこの日から練習に合流した!
医師の診断では右ふくらはぎ打撲で「全治1週間」。
左打者として命とも言える“踏み込み足”を負傷し、
選手生命の危機に立たされていた井上がッ!!!
「そんなにヤワな体じゃないよ。あさって(5日)くらいから
打撃練習を再開できるんじゃないかな」
と言いながら、何食わぬ顔で
ティー打撃を開始
したのである!!
(井上にとって、ティー打撃など「打撃練習」のうちに入らないのである!)
医者の見立てで全治7日のケガを、己れの精神力で4日に短縮する男・井上。
まさにメカゴジラだ!!(*1)
(*1)メカゴジラ…「ピンキー」と並ぶ、
ファンが呼んでないのにおそらく中スポあたりが勝手に付けた(*2)井上のニックネーム。
長身の左バッターということで、多分松井(読売→ヤンキース)を意識してるのだと思うが、
「中スポがニックネームを付けた選手は必ず名前負けする」
のジンクス通り、今は随分と水をあけられてしまった。
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(*2)中スポが勝手に…他には
「知多の大魔神」「韓国のイチロー」「和製ランディ」などがある。
それにしても、
「100発トリオ」「ブルースリー」「サンダービーム」だの、
名古屋の人にはどうも
「ニックネームを付けるのは好きだが、
付けるだけ付けて、結局誰も呼ばない」風習があるようで、
何とも無責任な話だ。
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(『月刊ドラゴンズ』99年10月号より)
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誰が呼んでいるのか、
一人一人名前を挙げて
言ってみろっ!!
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なお、横浜の佐伯も「メカゴジラ」と呼ばれているが、これは単に
“顔がメカっぽい”
からで、ヤンキース松井とはあまり関係ないようだ。
↓
- 崖っぷちの一樹 -
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