プロ仕置人と関係者の中から、「世の中に貢献した人」に贈られる
『ゴールデンスピリッツ賞』(*1)に、
“崖っぷちの一樹”が選ばれた。
井上は仕置屋稼業がオフの間、
名古屋第一赤十字病院の小児病棟を慰問して
重病に苦しむ子どもたちを激励し続けているほか、
毎年12月に同病院で開催される「クリスマスショー」でも
入院患者を励ますなど、裏で暗躍していた。
非情なはずの仕置屋稼業、
しかし影ではボランティアという慈善活動を行う2面性。
きっと今年の不活躍も
病気の子供たちのことが気になった
井上自身の優しさが招いた結果だったのだ。(!)
井上のことだ。病気の子供に格好つけて、
「お兄ちゃんが必ずホームランを打ってあげるネ!」
と無理な約束とかしたに決まってる。
そして今度の井上サンタでは、
子供たちに
頼まれてもないのに
自分のホームランボールにサインを入れて贈る予定だったに違いない。
だから今季はあんなにも、バカ振り三振(*2)を量産していたのだ。
(*1) ゴールデンスピリッツ賞…
報知新聞主催、日本野球機構・セリーグ・パリーグが後援する社会貢献活動に対する表彰。
第1回は松井(読)、第2回は片岡(日)、第3回は中村紀(近)、第4回は飯田(ヤ)が受賞、
今年で第5回目を迎える。井上のような小物が選ばれるのは初。
(*2) 三振…
井上にはどうも「三振が多い」というイメージがあるが、本当だろうか?
たとえばたまたまテレビをつけたとき、
たまたま三振したのを目撃した、この偶然が三回続けば、
「井上はいつも三振ばかりしている」と刷り込まれる。
井上の場合、山田親分の性癖でイニングの先頭打者として、代打で打席に立つケースが多い。
するとお茶の間では「CM明けの最初に井上」が映ることになり、
注目度があがる。そのせいで、たまにする三振を、いつもしてるように思われるのではないか?
そこで、主力各選手の三振数と三振率を調べてみた。
イメージでは、三振の多いのは谷繁、福留、井上の順だが…。
打者 |
打席 |
三振 |
三振率 |
順位 |
福留
| 617 |
118 |
0.191 |
2 |
谷繁
| 426 |
90 |
0.211 |
1 |
立浪
| 569 |
72 |
0.127 |
-- |
荒木
| 472 |
68 |
0.144 |
-- |
大西
| 365 |
56 |
0.153 |
-- |
井端
| 447 |
50 |
0.119 |
-- |
関川
| 282 |
39 |
0.138 |
-- |
井上
| 126 |
23 |
0.183 |
3 |
※“三振率”は「いかにボールを見てないか」の指標であるので、
打数ではなく打席で計算する。
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…まったくイメージ通りだった(やれやれ)。
井上は本当に三振の多い男だ。
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