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親分…。
すみません、こんな大事な時期にケガなんかしてしまって…
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死球はしょうがないよ。ただ、ああいう場面ではよける事も大事だぞ。
０−０で１死二塁。一塁が空いてる場面で五輪から帰って絶好調のお前だ。
主軸なら、そういうケースも頭に入れて打席に立たなきゃいけない、って事。
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はい！ 肝に銘じます！
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まあ、治るまではゆっくり休め。無理するんじゃないぞ。
いくら練習したところで、「硬球が当たっても大丈夫な体」は
練習では作れないからな。
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あはは、そうですね。
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１日の阪神戦で左手にデッドボールを受けた福留が骨折でリタイア。
名古屋一家は福留抜きで、対広島３連戦を迎えていた。
相手先発はベテラン・佐々岡。
そして０−０で迎えた４回表、バッター・井端のときに衝撃的な「事件」が起こる！！
ピッチャー佐々岡、投げたっ。
井端、打った！ 打球はピッチャー正面！
佐々岡、危なーーーーい！！
「痛ッ！！！」
打球が佐々岡の顔面直撃！！大きく跳ねたー！！
井端のピッチャーライナーが
佐々岡の頭部を直撃！！
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！？
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「あいててぇー、ヘマっちゃったなァ…」
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い、今…、
当たったよな、頭に…？
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…当たりましたね、確かに…。
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↑正面からの映像（左側頭部直撃）
「大丈夫ですか、佐々岡さん？」
「鍛えとるけぇ、何でもないわ」
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い、いや、
鍛えてるとかどうとか…
そういう問題じゃないだろ、佐々岡…。
硬球だぞ…？
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この日、名古屋一家は
今シーズンの佐々岡に対する仕置きを
事実上、断念した。
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…いるんだな…世の中には…
不死人ってやつが…。
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| 名古屋 |
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| 広島 |
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不死人・佐々岡への仕置きを断念した名古屋一家だったが、５回、広島は内野のエラーをきっかけに自滅、
名古屋一家は勝利打点ナシで、かろうじて勝利を収めたのだった。
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