平井、魔神を襲名する 8月8日(日) ×広島−中日○ 仏教の思想に“輪廻転生”というのがある。 それは、生きとし生けるもののすべての魂は永遠であり、 滅することはない、という教えだ。 魂はたとえその体が滅んでも、形を変えて生き続ける。 それを“転生”と言う。 この日、横浜スタジアムで一つの生体が滅んだ。 その生体の名は「ササキ」。 前々回登板で名古屋一家に仕置きされ (※『第51殺・ハマの魔神に仕置きする 』参照) 、続く前回登板では若松率いるヤクルトに連続KO、 そしてこの日、小山でもやった事のない 3連続被ホームランという壮絶な3連続KO負け、 『大魔神』の名は没収され、『ただの人』となった。 3連続KOでファンから励ましの大声援を受けるササキ ササキは生体としての死を迎え、大魔神の魂は転生したのである。
魂と生体の数的関係は1:1である。 ということは、大魔神の魂、すなわち「抑えの神様」は、 ササキを捨て別の生体に乗り移ったことになる。 ササキが3被弾を浴びてKOされたその瞬間、 カラになったササキの抜け殻を捨てた「抑えの神様」は、 別の体を得て、875.2営業キロを超えて 広島市民球場にいた!!
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