北の国から2004(1) 〜木佐貫炎上〜 今をさかのぼること3週間前。 5月31日終了時点で、名古屋一家は2位・悪の読売を1ゲーム差離し、首位にいた。
だがしかしッ!! 6月1日からの名古屋一家vs読売の3連戦で、大変なことが起こる! なんと!! 正義が悪に負けてしまった のだッ!!! それも3タテ!!
わずか3日で、1ゲーム差の首位から2ゲームの2位に転落。 この敗戦により、名古屋では心貧しき層による落合親分バッシングが一斉に始まった。 「ほうら、やっぱりオラの言ったとおりだ!」 「んだがら落合は信用できネンだ!」 世界は闇に包まれ、人々の心はすさんだ。 読売が首位に立つと、世間では強盗・殺人・万引き・徳光が日常茶飯事にあらわれ、 絶望と悲しみが地上を支配した。 空には鳥一匹飛ばず、大地には草一本生えない。 街から人々の笑い声が消えた。
世の中には疑いと憎しみが争いを呼び、もはや世界は滅亡の一歩手前まで来ていた。 唯一の明るい話題は6月16日、読売が首位陥落し、 名古屋一家が首位に返り咲いたその日、「近鉄、ウエスタン前期優勝!」 という嬉しいニュースが、乾いたプロ野球ファンの心を潤しただけだった。 そして、迎えた6月22日(火)。 この日を境に、暗黒に閉ざされたセ界を、再び太陽が照らす!!! 6月22日(火) ×読売−中日○
「伝説は北の地から始まる」------。 そう断言したのは皮肉にも、この試合のプレイボール前、解説の読売OBと読売ファンのアナだった。 |