立浪、セ界の王に並ぶ 5月21日(金) ×横浜−中日○
↑注目度の低いゲームでいとも簡単に 二塁打を打たせた三浦(横)を叱責する立浪
2000本安打のときは対読売戦で全国中継、 しかも先輩・キヨハラに花束を渡させるという 自ら仕組んだ演出 で中スポどころか報知の1面もジャックした立浪だったが、 二塁打リーグ記録の方は、 相手は横浜、ビジター、デーゲーム、地上波中継なし、 ピッチャーはニセ番長・三浦と、何とも地味な“記録達成”になってしまった。
さすが、立浪はすごい。 何が“すごい”のかというと、もちろん二塁打の数ではない。 「二塁打」なんていう 無いタイトル を、さもタイトルでもあるかのような見せ方で、 自分を「歴代の名選手」に押し上げてるところが、だ。 果たして、王が二塁打リーグ記録を達成したとき、「王、二塁打記録達成!」 「ナガシマを超えた!」「川上哲治を超えた!」なんて、こんなに騒がれただろうか。 だって、まず 年間タイトルに「二塁打王」なんてのは無い んだから、 記録として、そんなに高くは扱われてなかっただろう事は想像に難くない。 しかし、これを立浪がやると 「ナガシマを超えた!」「王を超えた!」 と大騒ぎされるのである。 これも立浪の“人徳”と言っていいのか。というより、王やナガシマと違い 過去も今後も、これといった名のあるタイトルを取れそうもない 立浪だからこそ、と言えるだろう。 だって私は日本の「一塁打記録」を持つ人が誰だか知らないし、 一般の野球ファンは普通は知らないだろう。 それが王なのか張本なのか福本なのか知らないが、 彼らの現役時代を紹介するプロファイルの中には、 「一塁打記録」なんてものは書いていないからである。 そんなものは「記録」ではないのだ。 “一塁打記録”や“三塁打記録”は無いのに、“二塁打記録”なるものが突然出てきた。 無冠の立浪に、何かタイトルを与えたい。その結果、出てきたのが 「通算二塁打記録」などという 今まで聞いたこともないようなタイトル なのである。 「将来の元締め」といわれる立浪が、無冠では困るのだ。
「誰じゃあ〜、ワシの悪口を言うとるのは〜」 |