荒木、1号ほめ殺し 4月27日(火) ×広島−中日○ “猫好きヤンキー理論”が世に発表されたのは、 島本和彦『炎の転校生』でのブラック滝沢のエピソードのときと記憶している。 “猫好きヤンキー理論”。それは、 普段優等生の人間が、たまに悪いことをすると 「日ごろはいい子ぶってるが本当はものすごく腹黒い人間」 と思われ、逆に、普段不良の人間がたまにいいことをすると、 「日ごろはツッパッてるけれど、本当は気持ちのやさしい真っ直ぐな人間」 と思われてしまう、世の中の理不尽を説いた法則である。 善行と悪行のバランスが明らかに違うのに、世間的には 「善行90%・悪行10%」なら悪人、 「善行10%・悪行90%」ならむしろ善人と思われる、 それが“猫好きヤンキー理論”である。 普段暴力・カツアゲ・強姦・殺人と、どんな非人道なことをしていても、 雨の日にちょこっと捨て猫に傘をさして優しく話しかけるだけで、 どんなヤンキーでも一瞬にして“ヒーロー”に転じることが出来るのだ! カッキィーーーーン!! 快音を響かせ打球がレフトトスタンドへ吸い込まれる!! 日ごろから(主にネット上で)批判の対象になっているだけに、 この値千金の一発に中スポが動いた!! 1面で荒木を激しくヨイショ!
このたった1本のホームランで「勝率9割!」「負けたの1回だけ!」 と持ち上げるドラ番・中谷秀樹の男意気。 このところ外野からの批判の激しい荒木だけに、 中谷記者の「ガンバレ、荒木!」という気概が伝わって来る。 しかし、「打てば勝率9割」と荒木をデータで持ち上げる一方、 「実に1%の低確率」だの「次に放たれるときはいつか」だの、 フォローにならないフォローがファンの涙を誘うとともに、 「決して調子が悪いわけではない」 という割には、 その具体的根拠が何ひとつ記載されてない ため、 記者の記事の信憑性に疑問が抱かれるとともに、 「2割5分3厘」「1394分の10」という 無残なデータばかりが頭に残る墓穴記事 になってしまっているのは、 普段からよく荒木ファンが陥る 「いいところをアピールすればするほど 悪い面のアピールにもなってしまう」 悪循環に記者も同じように嵌ってしまったようだ。
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