| | |
|
「伺いましょう」
|
|
|
「事件があったのは5回でした。ボクの…、あ、いや、
井上サンの
右中間への鮮やかな芸術的ヒット、開幕4試合連続ヒットが出たときです!
いやあ、それにしても、井上さんのバッティングは素晴らしい!!」
|
|
|
「余計な修飾詞はいいから、事実だけを述べてください」
|
|
|
「あ、すみません。
井上サンが
右中間へヒットを打ったとき、打球の行方を見ながら一塁を蹴り二塁へ向かいました。
今年は足でアピールする井上さんだけに、絶対に間に合うという自信があったのでしょう。
あの積極的なアグレッシヴ走塁は、勝てば監督賞、MVPものだったと思います!」
|
|
|
「余計な修飾詞はいいから」
|
|
|
「は、はい。で、タイミングはセーフだったんです。タッチも着塁してからで、
明らかなセーフです。でも、塁審の有隅さんが、なんとアウトを宣告したのです!
…これをジャンパイアと言わずして何と言いましょう!
証拠写真もあります!」
|
|
|
「なるほど…これは酷いな…。
それで、
有隅塁審を
を仕置きして欲しいと言うわけだな?」
|
|
|
「いいえ。」
|
|
|
「?」
|
|
|
「仕置きして欲しいのはこいつです!!」
|
|
|
|
|
「何だよこの満面の笑みは!!
誤審は誰にでもある。しょうがない。でも、
人が真剣に抗議してるときに、何がおかしんだよアヒル!!」
|
|
|
「…このチームに3年もいると、こうなるんだよ」
|
|
|
「(ハッ!)…すると落合さんも…!?」
|
|
|
「本当に苦しくなると自然に笑顔になるんだ。
ピンチになると、テレビ中継で必ずアップにされるからな。
ピッチャー交代のときのオレの笑顔も…本当は…」
|
|