９月１５日(月)　開幕ベル

星野阪神、リーグ優勝！！ 　2003年9月15日、マジック２でこの日を迎えた阪神は、デーゲームでマジック対象・広島をくだし、 デイナイト・ゲームでもう一つのマジック対象であるヤクルトが敗れたため、 午後7時33分、18年振り四度目のリーグ優勝を達成した。 優勝おめでとう！星野監督！ 矢野も久慈もよかったね！おめでとう！ 　実質、今年の７月には終わっていた今シーズンが、 ようやく、数字上でも終結した。まだ監督も決まっていない来季は、 どこまで建て直すことが出来るのか、ドラゴンズ。 　今、2004年シーズンの、開幕ベルが鳴る------------------。

敵である阪神に「おめでとう」だなんて！ 　けがらわしい！！

俺は阪神タイガスにおめでとう、なんて言ったのではない。 星野監督・矢野・久慈に 　おめでとうと言ったのだ。 　どんな別れ方をしようとも、かつての仲間に贈る祝福の言葉を惜しむのは、 男がすたると言うものさ。

…そうね。傷つくことに弱虫なんて、乙女がすたるもの。 おめでとう、星野さん、矢野さん、久慈っち。

本当、今年の阪神は強かったね！

いったい、中日と何処が違ったのかしら？

違うところか…。いっぱいあり過ぎて「これが決め手だ！」ってのは断定しにくいね。 　でも、同じところをあげるなら、簡単だぜ。

どこ？

フロントが無能なところさ。

ああ、そう…。 　でも、阪神の優勝コメントで、中日のササキ監督代行は、「阪神は フロントと現場が一体になっていた のが勝因だ」って言ってたわ。

さりげない中日フロントバッシングだね、ササキさん。 　でも、阪神はそう「なっていた」んじゃない。そう「した」んだ。センイチが。 　阪神のフロントが無能だってことは、何年も前からずーーっと言われていたことだろう？

うん。阪神のフロントが金儲けしか頭にない、 野球に関して無知で、現場との意思疎通がまったく図れてない、ってのは昔から言われている事だわ。

中日と同じだね。 　そう。だけど阪神は、無能なフロントのままで優勝することができた。 つまり、優勝に必要なのは「フロントのクビをすげ代える」ことじゃなかった、ということさ。

そういわれると、いま一部の中日ファンが声高に叫んでいる 「悪いのはフロントだ！監督じゃない！フロントをクビにすれば強くなるんだ！」 ってのは、 　センイチが来る以前、阪神ファンが言ってた事と全く同じ 　セリフだね。

変えるのはフロントのクビじゃなく、意識だ。 センイチは“星野仙一”というブランドを利用して、 ノムさんや吉田のおっさんなら絶対に通らないような莫大な予算を、ドケチの阪神フロントに出させた。 「こんなフロントじゃ勝てないよう」と愚痴をこぼすのではなく、「勝つために何が必要か」をフロントに伝え、それを実行させたんだ。 　フロントは野球に関してはホントに素人なんだから、 野球に詳しい監督が「やり方」を教えてあげなくちゃいけない。

「フロントが悪い！フロントをクビにしろ！」っていうのは簡単だけど、 クビにしたって現状は変わらないもんね。 それより、センイチのように口八丁手八丁で 「フロントの意識を変えさせる」方が早道なのね。

今の中日は、ちょっと前の阪神と同じ。 　負けるとフロントは現場のせいにし、現場はフロントのせいにする。 　昔の阪神と同じことをしてるんだから、その結果も、昔の阪神と同じ道を歩むだけさ。

フロントに対し、堂々と「勝つために必要なこと」を要求出来る、“仕切る監督”が必要ってことね！

でも、センイチが今まで阪神の歴代監督ができなかった「フロントに意見する」ことが出来たのは、 やはり「阪神OBでない」って事が大きかっただろうよ。 中日の次期監督は、既にオーナーサイドから「明るい中日OB」という要求が出てるからね。 となると…。

中日OBで、フロントを含めて全体を仕切れる監督、か…。

……。

……。

…だめだ。今、中日のユニフォームを着てにこやかにベンチに座る坂東英二の姿が…。

…あたしも、坂東英二の隣で、 　ヘッドコーチの角さん(*1) 　が弱々しい笑顔で作戦会議をしている姿を想像してしまって…。

(*1) 角さん…角　淳一（すみ・じゅんいち）。毎日放送アナウンサー。 『坂東英二のわがままミッドナイト』では坂東トークの聞き役を務め、 坂東のやかましいトークを、怒るでもなくいさめるでもなくただ淡々と受け流し、 その物静かなキャラクターが好感を呼び、人気を博す。 sato23の中では「センイチといえば島野ヘッド」と同じくらい「坂東英二といえば角さん」なのだが、 中京圏での知名度はどうなのだろうか。

↑弱々しい笑顔