中日、新外国人探し
12日、山田監督と中日フロントが協議し、
外国人調査のため林渉外担当を米に派遣することを決定した。
新外国人探しには鹿島2軍投手コーチ、
豊田守備コーチも追って渡米する予定で、このことから球団の補強方針は
- バルデスに替わる投手
- クルーズに替わる野手
であることが推測され、
センイチを見返すという一部フロントの個人的感情のために
ろくな調査もせず元阪神という理由だけで獲得した「阪神のお下がり」
は、中日の球団幹部
以外
の誰もが予想したとおり、失敗に終わったことになる。
さて、派遣が決まってからの山田監督の行動は迅速だった。
まずは先の対読売戦でクルーズをスタメンから外したことについて、
マスコミの前で「コーチからも
我慢の限界
という声が出てきた」
とアピール。
今までクルーズは使いたくて使っていた訳じゃないという部分を強調し
ファン側に寝返る
と、
北陸遠征での特別練習をクルーズに打診し拒否されたことを
(言わなくてもいいのに)わざわざ報道陣の前で語り、
「来ないと思っていたよ」
と、
「クルーズ=練習嫌い」という情報を流すネガティヴ・キャンペーンを展開、
ファンのクルーズ批判がさらに加速するようにネタを提供する念の入り用だ。
クルーズが阪神時代に打てなかった原因として、
「野村監督の度重なるクルーズ批判に、ノイローゼになりスランプになって退団した」
という情報はシーズン前に地元紙で何度か報道されたこと。
クルーズがそういう
「監督の評価を気にして、それが成績に影響する性格」
と知りながらあえてクルーズ批判
にかかるあたり、それの意図するところは明らかで、
先発ピッチャーの限界の見極めと継投は遅くても、
外国人の見極めと追い出しは素早い
、試合以外の場所での策士振りを存分に発揮する山田監督だった。
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