中日、四連敗!
つい一週間前まで単独首位だったはずのチームが、あっという間にBクラス転落だ。
ヤクルト戦の誤審騒動で後味の悪い勝利をおさめたあとは、
投打に歯車がかみ合わず、大差マケ・逆転マケ・接戦マケ・見殺しマケと、
バラエティに富んだ負けパターンを網羅しての四連敗。
「VTRでファウルなんだから、中日は正しいんだ!」なんて、
自分だけよければいいといった読売的考え方で
ヤクルトファンの神経を逆撫でしたバチが当たったのだ。
公認野球規則9.02(a)項
打球がフェアかファウルか、投球がストライクかボールか、
あるいは走者がアウトかセーフかという裁定に限らず、
審判員の判断に基づく裁定は最終のものであるから、
プレヤー、監督、コーチ、または控えのプレヤーが、
その裁定に対して、異議を唱えることは許されない。
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厳密にいえば審判への抗議自体ルール違反であるのだが、
まあそれは野球を盛り上げるために必要なパフォーマンスとして黙認されているのが現状だ。
しかし、ルール違反の抗議がきっかけで、「審判の裁定を変更する」という
二重のルール違反はあってはならない。
ファウルかどうかなんて関係なく、ルールでそうなってるのだ。
正々堂々と勝たなくては、中日は中日ではない。
それじゃナゴヤの読売だ。
ああ、もし、試合後に中日選手の誰か一人でいいから、「後味の悪い勝ち方で、ヤクルトには申し訳ない」
とでも言ってくれれば、野球の神様も
「おお、中日の選手はフェアプレー精神じゃのう」
と思ってくれ、4連敗などしなくてすんだものを。
さて、3連敗中で迎えた対広島3連戦の2戦目。
試合は川上憲伸の好投報われず、3−1で広島が勝利した。
8安打3点の広島に対し、中日は9安打で1点。
ヒットは打っているのに点が入らない、
一度は完治したと思われた「タイムリー欠乏症」が再発しており、
外国人が2人いるのに立浪を4番に据える、トチ狂ったとしか思えない新オーダー
の影響が即日発揮された形だ。
この日の敗戦に、山田監督は
「チャンスに1本出てくれたらなぁ…。
チャンスはそこそこ作るんだけど、1本が出ない。
両外国人がまったく駄目だからな」
と仰天発言。
ちなみに、この日の試合で9度あったチャンス(得点圏走者)での、
迎えたバッターとその打席の結果は以下の通りである。
この日の得点圏での打者成績
1回表 | 立浪 | 2死 | 二塁 | 三ゴ |
2回表 | 荒木 | 1死 | 二三塁 | 中安 |
川上 | 1死 | 二三塁 | 投ゴ |
福留 | 2死 | 二三塁 | 左飛 |
4回表 | 福留 | 2死 | 一三塁 | 四球 |
大西 | 2死 | 満塁 | 三振 |
8回表 | 荒木 | 2死 | 一二塁 | 投ゴ |
9回表 | オチョワ | 1死 | 一二塁 | 三振 |
立浪 | 2死 | 一二塁 | 遊ゴ |
いったい何処をどうひっくり返したら「両外国人が全く駄目だから」なんて
敗因分析が出てくるのか、負け始めると取りあえず敗因を外国人のせいにしてしまう山田監督には
タイムリー欠乏症ならぬ、試合の記憶欠乏症
疑惑が出ており、「それなら毎度同じ負け方をするのはナルホド納得」
との声が上がっている。
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