谷繁劇場、再開
この日、太もも肉離れ(普段の運動不足が原因)から復帰し1軍登録された谷繁だったが、
大事を取ってスタメンマスクは中野。
中野は山本昌・岩瀬をリードし、8イニングを4安打1失点、
このまま何もしなければ普通に勝利で試合は終わっているはずだった。
しかし、今日も山田監督は動かなくていい場面で動く。
8回、1死二三塁のチャンスに、
1点の欲しい場面では必ず凡退する谷繁
を代打で起用、
ランナーを置いた場面で右打ちが出来ない谷繁は、いつものように走者を考えないサードゴロ。
チャンスをペシャンコと潰した。
そして9回、マスクは谷繁に代わる。
2点リードでマウンドにあがったギャラードだったが、
谷繁とのコンビ復活でまた
悪いときのギャラードが完全復活、
あっという間に2点を取られ追いつかれると、
山田監督はギャラードを見限って大塚を投入したものの、
1割打者・ 緒方にサヨナラタイムリーを打たれ撃沈した。
クローザーを任せたはずのギャラードをイニングの途中で交代する「ショック療法」に出た挙句の継投失敗。
相手チームに
「(緒方さんでも打てるなんて)大塚は大したことない」
というイメージを与えるとともに、
味方チームには
ギャラードのプライドを傷つけ、
大塚には自信を失わせ、投手陣とスタッフの信頼関係を悪化させただけ
という一石二鳥のダメ試合。
途中まで好ゲームだった試合が一転、中日にとって何の収穫もない試合に早替わりしたのであった。
そして試合後、山田監督が(ギャラードの失点について聞かれて)とどめの一言。
「これだけ続くとなあ」
だが、データを見れば分かるように、
ギャラードの救援失敗が「これだけ続いて」いるという事実は、ない。
ギャラード、今季成績(2003/4/29現在)
日付 |
打者 |
安打 |
四球 |
失点 |
捕手 |
3/30 |
4 |
1 |
0 |
1 |
谷繁 |
4/02 |
4 |
2 |
0 |
0 |
谷繁 |
4/05 |
4 |
1 |
0 |
1 |
谷繁 |
4/08 |
6 |
3 |
0 |
3 |
谷繁 |
4/10 |
4 |
0 |
1 |
0 |
谷繁 |
4/11 |
4 |
1 |
0 |
0 |
谷繁 |
4/15 |
3 |
0 |
0 |
0 |
中野 |
4/16 |
3 |
0 |
0 |
0 |
田上 |
4/19 |
4 |
1 |
0 |
0 |
中野 |
4/23 |
3 |
0 |
0 |
0 |
中野 |
4/25 |
5 |
2 |
0 |
1 |
中野 |
4 |
0 |
1 |
0 |
4/29 |
4 |
3 |
0 |
2 |
谷繁 |
ギャラードが失点を繰り返していたのは
谷繁が球を受けていた2週間前以前
の話であり、
キャッチャーが中野や田上に代わってから、
ギャラードは普通に抑えている。失敗もありはしたが、
5試合6イニングで1失点は、
クローザー失格として責められるような数字ではない(防御率に換算すれば1.50である)。
だが、山田監督の頭の中では、
谷繁のいない間の2週間、ギャラードが活躍した事実が記憶の中でリセット
されてる様子なのだ。
どこで誰に洗脳されたのか。
そして、
ギャラードがこれまで谷繁以外だと好投していた事実をあえて記事にせず、
山田監督の
アルツハイマー的コメント
を取り上げ、エディ・バッシングに加担する地元新聞の意図は何処にあるのか。
ここでエディが抹消になって得をするのは、他球団と、
相性の悪いエディがいなくなることで捕手防御率がアップし、
チームが負けてもカネはもらえる契約の谷繁だけ
なのである。
|