成長する捕手たち
対阪神3連戦、緒戦は2年目ルーキー・田上が先発マスク。
阪神打線を
「研究し尽くしているので、攻略できない選手はいない」
などとハネ上がっていた田上だったが、
味方の投手を研究してなかった
か、荒れ狂うバルデスを制御できず、阪神打線にメッタ打ちを喰らい、
途中からキャッチャー中野に交代。
そのまま2試合目・3試合目も中野がマスクを被った。
中野は第2戦をベテラン・山本昌の老獪なテクニックに助けられ2失点でまとめ、
第3戦はエース・川上の力強い投球のもと3投手による完封リレーをサポート。
試合経験の中で一歩ずつ成長する
谷繁がいるときは考えられなかった正常なチームの成長のしかた
がようやく実現しており、干されてフテ腐れていた柳沢、
プロの洗礼を浴びた田上にもいい刺激になるはずで、
谷繁のリタイアが思わぬ形でチームを活性化させている。
中野はこれで今季1軍マスク8試合を54イニング・19失点。
捕手防御率を3.17として、2番手捕手争いで一歩抜き出た格好だ。
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