谷繁、肉離れ！ 　「メジャーが駄目だったら横浜に戻るって言ったのに…」 　そんなファンの声を裏切り、後足で砂をかけるように横浜からFA宣言、 結局メジャーにも入らず、かといって横浜にも戻らず、 カネで敵チーム(＝中日)に転び、 さらには「横浜キラー」としてベイ戦でのみ打ちまくる元ハマの司令塔に、 天罰が下った。 　この日、ベイファンの谷繁に対する怨念立ち込める対横浜戦、 ３対３で迎えた８回表１死一二塁。 こういう一点の欲しい場面ではまず打つ事のない谷繁 は、右打ちすら出来ず三ゴロ。 　「またか…」 　と熊本球場に沈んだ空気がたちこめた、次の瞬間だった。 　「痛い！！痛い！！」 　谷繁の顔が苦痛にゆがむ。 　一塁へ走り込んだ際に、左太もも裏を痛めたのだ！ 　ああ！もしやこれは、あこがれの肉離れ！！ 　沸きあがるスタンドの声に押され、次打者の大西が決勝のタイムリー（エラー）で 勝ち越しを決めると、 いつもなら最終回にランナーを３人は出さないと気がすまないギャラード が、代わったキャッチャー・中野のミットをめがけて珍しく３人で斬って取り、 中日が鮮やかな逆転勝ちをおさめたのだった。

ギャラード、やれば出来るんじゃない！

中野のサインに首を振り倒してたそうだけど、 他のピッチャーにも言えることだけど、今までシゲには遠慮があったんじゃないの。

なんせ球団が「神様」として三顧の礼で迎えたキャッチャー様だもんね、谷繁さんは。 ピッチャーも中野さんみたいなペーペーの方がリラックスして投げられるんじゃない？

今年はピッチャー陣が特にひどいからね。 誰々が悪い、ってんじゃなくて、川上以外はまんべんなく悪いから、 キャッチャーを代えてみるのもひとつの采配だよ。 チームとしては、いいタイミングで故障してくれて助かったんじゃないの。

ギャラードも珍しく３人でクローズしたしね！

そうだよなあ。何だかギャラードが急によくなったように見えるよ。 　今までのは「ギャラード劇場」じゃなく 「谷繁劇場」 だったんじゃないか。

それは言い過ぎだわ。 まさか、これが今季初の３人締めって訳でもないでしょうに。