3月26日(水) 期待と不安の2003年・選手名鑑


開幕1軍選手発表!

 セントラルリーグは26日、開幕日の1軍出場登録選手のリストを公表した。 中日は以下の通り。

投手 11 川上 13 岩瀬 18 エディ 19 久本
26 落合 36 平井 41 朝倉 43 小笠原
44 バルデス 51 山北
捕手 7 谷繁 27 中野
内野 2 荒木 3 立浪 5 渡邉 6 井端
16 森野 25 前田新 49 クルーズ 54 神野
66 高橋光
外野 1 福留 22 オチョワ 23 関川 57 蔵本
58 大西 99 井上
※「渡」は倫代の旦那の渡邊。 (02年までは倫代の旦那の渡辺)

主な開幕2軍スタート選手
34 山本昌 47 野口 17 紀藤 21 正津
64 大塚 39 バルガス 20 川崎


  
   どうして! どうしてマサ兄ィが開幕1軍じゃないの!?
 
  
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   開幕戦だからさ。 シーズン中だと、「一度2軍に落ちた選手は10日間は1軍に上がれない」って決まりがあるんだけど、 開幕は誰も2軍に「落ちて」ない状態だから、2日目から選手を上げられるんだ。
 
  

  
   本当? 2軍落ちじゃないの?
 
  
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   だって、開幕2戦目で先発予定の野口が入ってないだろ?  って事は、野口は登板日当日に1軍登録されるんだ。 「開幕戦で使わないピッチャー」は2日目以降のために1軍登録せず、 そのぶん野手を多く登録して、層を厚くするんだよ。
 
  

  
   って事は、マサ兄ィとのぐちんはすぐに上がってきて、 野手の人が誰か2人、すぐに落ちるってこと?
 
  
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   内野が9人もいるから、このままだと高橋光信か前田新悟、それに森野あたりになるだろうね。
 
  

  
   谷繁が落ちればいいのに…。
 
  
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   そんなわけで、 ギリギリまで誰が中日の選手になるか分からなかった2003年シーズン、 ようやく選手も出揃い、「期待と不安の選手名鑑」だ!
 
  


2003年選手名鑑

11 川上 このオフはヨシノブの付き合いで一緒にメシを食っただけで、 勝手に「上原のトモダチ」呼ばわりされてしまった可哀想な我らがケンちゃん。 最近注目が薄れてきた目立ちたがり雑草の話題作りに利用されているが、 新人の年、同じようにヨシノブの話題作りに利用されながら、 逆にヨシノブを食ってしまった実績があるだけに、今年も日本テレビのみが勝手に騒ぐだろう 「(エセ)親友対決」でも、ケンちゃんの圧勝だ。
13 岩瀬 ついに「先発に転向したい」と弱音を吐いた我等が守護神・岩瀬。 本サイトのポリシーとして、 「選手が弱音を吐いてない限り、その意思を尊重する」というのがあるが、 つまり「このままじゃ岩瀬が壊れちゃう死ねカシマ死ね久志死ねセンイチ」とこれまで聞かれてきた数多い同志の声にも、 「岩瀬が大丈夫って言ってるんだから大丈夫なんじゃ、グダグダ抜かさず黙って応援しろハゲッタレ」 といったスタンスを貫いてきたが、 岩瀬本人からSOSが出たとあっては話は別。 大塚が来たのがいい機会、さっさと先発に転向させてやらないと、シーズン中盤で 帰らぬ人となっちゃうよ。
18 エディ 山田監督によると、 今年は1点勝負ではなく大味な野球をするそうだから(去年もシーズン前にはそう言ってた気が)、 その山田野球が思い通りに行くようであれば、 ギャラードの出番はなくなるのが正しい理屈だ。
19 久本 遠藤や小山のような中途半端なポジションで、 2、3年は可もなく不可もなくか。
26 落合 来年はコーチ兼投手で。
36 平井 中日は中継ぎの能力に期待して獲ったはずの投手が、 こっちに来てから急に「先発をやりたい」と言い出し、 「中継ぎ不足」という深刻な悩みが解決しないまま、 「先発余り」という新たな悩みを抱え込む傾向があると思う。
41 朝倉 いいピッチャーであり、中日のエースとなる器ではあるが、 歴代中日のエースにありがちな「隔年投手」の伝統 まで引き継いでしまうのかどうか、それが最大の注目だ。
43 小笠原 左だという理由だけで1軍にいるピッチャー。 しかし、左投手の場合はそのピッチャーに能力があるかないかという以外に、 相手バッターが極端に左を苦手にしてるケースが多々あるので、 小笠原がいいピッチャーであるかないかは別にして、 左だという理由だけで1軍に置いてもいいのだ。
44 バルデス 外国人嫌いの山田久志が途中で帰さないか心配だ。
51 山北 2ヶ月後にはウ・リーグのランディ・ジョンソンに。
7 谷繁 横浜時代からリードに定評は全く無かった谷繁だが、 どういうわけか中日では「リード抜群」という事にされてしまい、 ピッチャーの手柄を「防御率出来高」で横取りする詐欺師。 試合をリアルタイムで見る事の少ない新聞派 のファンの支持率は高い。
27 中野 オープン戦の結果、 他にこれといったキャッチャーがいなかった おかげで、念願の開幕1軍切符を手にした中野。 しかし、今年も1軍エントリの捕手はわずか2人と、 谷繁がケガで途中退場した場合の予備として置いておくだけで試合で使う気は全くない様子だ。 昨年、オープン戦で4割を打ったせいで開幕1軍スタートしてしまった柳沢は、 試合で全然使ってもらえないので「このままでは試合勘が無くなる」と、 自ら志願して2軍に落ちた。来年、中日のキャッチャーは何人残っているのだろう。
2 荒木 ブルースリーの被害者。 普通のシーズンなら「セカンドのポジションを実力で奪い取り、今年は期待が集まる新レギュラーの荒木」 となるところが、ブルースリー騒動のおかげで、 「2番の座を奪われ、開幕前から負け犬な感じの、今年はちょっと期待できない荒木」 と、ネガティブ・イメージに180度変ってしまった。
3 立浪 去年は永久政権とうたわれたセンイチが失脚し、 今年は開幕直前になって暗黒リーダー・児玉部長が失脚。 ついに立浪の天下が訪れた。 あとは山田久志をどう退陣に追い込むか。 かつて、 監督に辞表を出させつつ、 自分はヘッドスライディング一個でシーズン中の不振をチャラ にしてしまった立浪だけに、 その緻密で巧妙なシナリオに注目が集まる。
5 渡邉 三塁のレギュラーが腰年齢40代の立浪 だけに、貴重な「守備固めとしても使える代打」として期待される。 しかし相変わらすバッティングにはムラがあり、 数字以上に打ってるイメージの愛甲 になるか、 数字以上に打ってないイメージのある山崎 になるか、今年が正念場。 今年から誰にそそのかされたのか名前の漢字を「辺」→「邊」に変えた。 なお、中日で登録名を変更した選手は、 ショーゴー、テル、山崎(山+立+可)と、 成功例が思いつかない。
6 井端 「ちょっと活躍したくらいで舞い上がって天狗様」説が流れるほどヤバい井端。 周りの選手が活躍しないおかげで、相対的に活躍してるように見えるが、 1億円プレーヤーの器か、と言われると微妙だ。 タイトルには縁が無さそうな割に給料はズンズン上がっており、家賃が高い感じは否めない。 山崎・中村はうまく追い出したが、 将来の「扱いにくい選手リスト」の候補一番手だ。 盗塁王とかは取れるうちに取っといた方がいいぞ。
16 森野 「1億円プレーヤーになったら児玉に銀座をおごる」という口約束で、 去年はたくさんチャンスをもらったが、生かせなかった。 1軍にあがった最初の2、3試合はよく打つが、あとの試合は打率を下げるためのみに出場する 「好調期間が短めの中村武志」といった感じ。 今年は実力の開幕1軍ゲットだが、 2戦目以降にピッチャーと入れ替わりで2軍に落ちる野手の有力候補であることは確か。 山本昌が出てくる5戦目まで好調を維持できるか。
25 前田新 開幕1軍は野口・山本昌が上がってくるまでの繋ぎとしても、 このほんのちょっと与えられた1軍期間に、「中日で生きていく術」を学べ。 PL→明大のエリートコース、 立浪の後輩かつ川上の後輩という立場は、一見恵まれてるように見えて諸刃の剣 だ。このまるでタイプの違う先輩2人を相手に、うまく立ち回れるか。
49 クルーズ 青い目の山崎として、 山崎程度の活躍が期待される。
54 神野 中日フロントから大塚とのトレード情報がリークしてしまったおかげで、 自分がトレード要員で球団から「いらない」と思われてる事実、 そして近鉄にも「いらない」と断られた事実が発覚 し、 「チームのために」というモチベーションは急速落下。 球団への忠誠心など微塵も残さず吹き飛んだ神野が、 お立ち台で「鷹我・二美湖・友源〜、パパ頑張ったよ!」 と言い出す日は近い。
66 高橋光 「飛ばすだけなら高橋ヨシノブより上」と言われていた新人当時だが、 2人の高橋の行く道は大きく変ってしまった。
1 福留 昨年の首位打者争いで松井(読)に打ち勝ち、「福留、松井超えた!」ともてはやされたにも関わらず、 松井がメジャーに行った途端に「福留、松井の後継者だ!」と、 やっぱり本音では格下扱いされてた ことが明らかに。 かくなる上はお望み通り、松井にならって 「ずーーーっと(中日なんかではなく)メジャーでやりたかった。」と 中日での野球生活を全否定 して、メジャーにおさらばか。
22 オチョワ いったんダメ出ししておきながら河内(広)が獲れなかったので、 しょうがないから指名した朝倉 が今やエース級の活躍なので、オチョワもハズレ獲得だからといって悲観する必要は全くない。 それより問題は2億5000万という高額年俸で、 3割20本しか打たなかった場合、 「オチョワ5億円要求」→「払えません」→「交渉決裂」→「読売入り」 という図式が鮮やかに浮かんでくる。 ミラー問題で頭に血がのぼり、勢いでアホみたいな金額でオチョワと契約してしまったが、 「活躍すれば来年の給料が払えず、 活躍しなかったら2億5000万がドブ捨て」でいいのか。 いや、いいならいいんだが。
23 関川 sato23の坊主頭は、関川の親戚の床屋で丸めてきました。
57 蔵本 「2軍にはよそがうらやむくらいの成長株がたくさんいる」と自慢していたのは オフィシャルにコラムを連載当時のミスターDだったが、 その「よそがうらやむくらいのたくさんの成長株」同士の戦いを、 勝ち抜いたのが蔵本ってのはどうなんだ。 いいのか、そんなレベルで。いや、いいならいいんだが。
58 大西 外野席のスーパースター・大西。 大西がスタメンで、井上が代打の切り札になるくらいが理想的ではあるが、 日本代表で言うところのゴン中山の立場 にある大西としては、監督が許しても世間が許してくれないのか。 ジュビロではエース・ストライカーとして90分フル出場しようとも、 日本代表では「スタミナ不足」「90分走るスタミナはないだろう」 と勝手に決められ、サブというポジションがあらかじめ用意されてる中山同様、 「ベンチ」は大西専用の10番目のポジションなのか。
99 井上 中日の「真の主砲」はオープン戦、その実力通り、 打率.500という抜群の成績を残した。 これだけの結果を出しながら、 「レフトのポジション争いが面白くなった」 「関川か、大西か、井上か。山田監督も頭を悩ましている」と、 こんなに打ってもレギュラーの確定ランプがつかない 選手は、12球団見渡しても我らが井上くらい。 まるでそれは、広島の求道者・前田が豪快なホームランを放ちながら、 「これじゃダメなんだ!僕の理想のバッティングには程遠い!」 と、結果ではなく内容を求め、自分を叱責する姿によく似ている。 (井上の場合は叱責されているのだが)
34 山本昌 谷繁との相性が悪いので数字自体は過度な期待はしていない。 しかし、「若手キャッチャーはベテラン投手が育てる」と言われるように、 山本昌が現役のうちに、田上・前田章ら中日の将来を担うキャッチャーに、 ベテランの投球術を勉強させて欲しい。このままでは 「若手キャッチャーはベテラン捕手に潰される」 だ。
47 野口 今まで中村さんのミットめがけて投げて、それで結果を残していた野口に、 移籍早々「配球は自分で考えて投げろ」と突き放した谷繁。 野口は谷繁のリードが上手いとか下手だとか関係なく、 ただ思いっ切り、余計なことは考えずに投げたかっただけなのに。 谷繁の「自分のサイン通りに投げて打たれたと思われたらイヤだから」 というチンケなプライドのために、すっかり自分のペースを崩してしまった。
17 紀藤 山本昌が老け込まないためのアテ馬として、十分機能している元気な38歳。
21 正津 先発に転向するタイミングを失ってしまい、 よそに高く売るタイミングも失ってしまい、中途半端な存在になりつつある。
64 大塚 バルガス、正津、落合、平井、大塚。 豪華なのは結構だが、 このプライドの高い連中の中、敗戦処理を担当するのは誰 だ。2試合も負け試合が続くと投げるピッチャーがいなくなるぞ。 そして起用法の不満はチームへの不満となり、オフにもめて他球団へ。 こういうとき、前田幸長のような、 文句も言わず敗戦処理でもショートでもロングでも、 何でもやってくれる投手がいたら便利なんだよなあ。 一線級のピッチャーを幾ら揃えても、前田の穴はまだ埋まっていない。
39 バルガス 2匹目の仔犬を飼うときのコツとして、 新しい犬をあんまり可愛がり過ぎると、 先住犬が怒って、犬同士の関係が険悪になる という。 バルガス&バルデスはシーズン序盤だけでも併用するのか。 去年はアンロー&ティモンズを 「併用する」と言ってせず、外国人嫌いをまざまざと見せ付けた山田監督 だけに、また監督vs外国人の争いの火種になりそうな匂いが。
20 川崎 もともとが「読売に引き渡さないための獲得」だったんだから、獲れた時点でその目的は達している。 本サイトのポリシーとして、 「ケガしてて試合に出れないやつより、 元気いっぱいで試合に出て、チームの足を引っ張ってるやつの方がよっぽど迷惑だ」 というのがあるので、個人的には川崎について特に恨み辛みはない。 川崎が2億円の給料泥棒だというが、 悪いのは試合に出れない選手に2億円も給料を払ってる、 そんな 阿呆な契約をした球団 であり、川崎自身は投げたくても投げられないのだから仕方がないのだ。