中日、ミラー獲得を断念
中日・西川球団社長(70)は16日、
来日を拒否していたケビン・ミラー外野手(31)の契約解除に同意したことを明らかにした。
これを受け、
大リーグ機構はメジャー登録の40人枠にミラーを復帰させたマーリンズが、
金銭で同選手をレッドソックスに譲渡したと発表、
結果、「ミラー騒動」はミラーの要求が全て通り、
中日の要求は一つも通らない「一人負け」という形で終わった。
中日はミラーとの契約解除に同意するための条件として、
両国のプロ野球機構と話し合い、以下の条件をまとめた。
(1) ミラー側の陳謝
(2) トレードマネーの返却
「残念ではあるが、案に同意せざるを得ない。
中日にとっては100%承服できるものではないが、
この問題に関しては諸般の事情を考慮した」。
当初は告訴も辞さない、ミラーを飼い殺しにするなど威勢のいいコメントで
あっさりを白旗を掲げた裏には、
大リーグ選手会による
今年の日本での開幕戦(マリナーズ―アスレチックス)の
中止示唆などの「報復」が影響していると思われる。
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