12月も中盤を迎えようとしているこの日、
山田監督の元に待望の「新外国人候補者リスト」が
やっと届いた。
「きょうの朝(児玉部長から)メールが入っていたよ。
まだ情報は煮詰まってはいないとは思うけど」
と、ようやく名前だけリストアップした初期の段階にも関わらず山田監督は大喜び。
そりゃそうだ。普通の球団なら、
シーズン終盤に来季の戦力を考え始め、同時に新外国人のピックアップを始めているもの。
星野監督のときだってそうだった。
それが去年、山田監督になった途端にフロントは職務怠慢、
引退した選手にオファーを出して断られるなど無駄にオフの時期を過ごし、
「4月のロースターでいい選手が入るに違いない」と能天気な事を言って春まで何もせず、
結局4月にいい選手なんて残ってるわけがなかった。
「ものすごい大物を獲ってやる」と期待させ、
20億円と囁かれた補強も全く使うことなく、
7月にもなってリナレスとかいう中古の扇風機が一台届いただけだったのだ。
それに比べれば、シーズンが始まった6月の段階でまだ外国人探しをしていた去年と違い、
12月にもうリストが届いてるんだから、山田監督が小躍りするのも無理はない。
去年より仕事が半年も早い(他球団からは2ヶ月遅れ)じゃないか。
山田監督は
「オッという大物も入っているらしいぞ」
とニヤリと笑ったが、「らしい」という事は、まだ見てないのか。
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