チーム内に不協和音、原因はやっぱり谷繁
この日、契約更改に挑んだ鈴木郁は100万円減の年俸2200万円を提示されたが、
プロ5年目で初めて態度を保留した。
「金額のことは抜きにして、今年は球団と話し合いたかった。
2番手捕手としての評価は難しいと思うけど、
きょうは自分の気持ちを聞いてもらいました」
「次回は(判を)押すと思う」
と、金銭的には納得済み。
となるともちろん、「自分の気持ち」というのは
あの事になる。
「上に谷繁さんがいたから、途中から出ることも少なかった」
出場わずか15試合。この試合数も、たまたま谷繁がケガで休んでいたから出れたというだけで、
谷繁がどんなに不調でも、鈴木がどんなに好調でも、数は変らないのだ。
「どんなに頑張っても、試合には出れない」
去年フロントが入れた中日捕手陣へのヒビ。その亀裂に今、チームが音を立てて崩れ始めた。
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