中間順位予想
東海地方に丸坊主注意報!?
今年のシーズン前、評論家による順位予想での中日の前評判は散々で、
中日ファンからは
「まったく、あのバカどもは何を見てるんだ!」
「見返してやれ!竜戦士たちよ!」
「予想のはずれた評論家は丸坊主だ!」
と意気揚々たる声が上がったものだが、
シーズンが始まって1ヶ月半、
阪神の快進撃、安定した読売勢力、中日・横浜の低迷と、
ここまでのところ
結果は評論家の予想通り
に推移しており、
ナゴヤドームでもちらほら丸坊主の中日ファンが目立つこの頃だ。
中日は1ヶ年計画
ちなみにsato23は、3月27日に
と予想しているが、中日は5月の声を聞く前に早々と消化試合に突入、
オーダーはポリシーなく代わり、新外国人は補強されず、
朝倉・小笠原・山井・森野など若手が1軍で経験を重ね、
よそのチームが消化試合に入る夏後半から秋にかけてベストオーダーが完成する
「今季まるほど消化試合計画」
は順調のようで、
シーズン終盤には怒涛の追い上げが見られそうだ。
数字のマジック
さて、現時点(5/9)で首位は阪神、0ゲーム差の2位に読売がいる。
「このまま行くと」どうなるか。
|
読売 |
阪神 |
ヤク |
広島 |
中日 |
横浜 |
読売 |
--- |
1-3 |
4-2 |
4-1 |
4-4 |
7-2 |
阪神 |
3-1 |
--- |
3-5 |
6-1 |
2-3 |
5-1 |
ヤク |
2-4 |
5-3 |
--- |
2-4 |
5-2 |
3-2 |
広島 |
1-4 |
1-6 |
4-2 |
--- |
5-1 |
3-1 |
中日 |
4-4 |
3-2 |
2-5 |
1-5 |
--- |
4-1 |
横浜 |
2-7 |
1-5 |
2-3 |
1-3 |
1-4 |
---- |
各チーム別対戦成績は上記の表になる。
確かに阪神と読売は貯金数で並んでいるが、
だからといってこれを「横並び」と見てはいけない。
なぜなら、読売は横浜と9試合も消化し、貯金「8」のうち「5」がこの横浜戦なのだ。
横浜銀行をめぐる利権
横浜TBS銀行はみんなの銀行。特に「読売に弱い」
わけではなく
「みんなにまんべんなく弱い」横浜は、全球団に同じように貯金を提供するだろう。
いわば、読売は
給料の前借り
をしてるようなもので、今だけの一時財産。
この給料は後にみんなにも払われるお金なのだ。
「横浜との試合を多く消化している」ということは、
「横浜との残り試合が他球団より少ない」と同じである。
優勝の行方は「横浜との残り試合の数」が握っている
と言われる今シーズン、読売不利は明らかだ。
お客さんは誰だ!?
そうなると、大事なのは今ある貯金ではなく、トータルの利率である。
対戦成績を率にしたのが下の表だ。
|
読売 |
阪神 |
ヤク |
広島 |
中日 |
横浜 |
読売 |
--- |
.250 |
.667 |
.800 |
.500 |
.778 |
阪神 |
.750 |
--- |
.375 |
.857 |
.400 |
.833 |
ヤク |
.333 |
.625 |
--- |
.333 |
.714 |
.600 |
広島 |
.200 |
.143 |
.667 |
--- |
.833 |
.750 |
中日 |
.500 |
.600 |
.286 |
.167 |
--- |
.800 |
横浜 |
.222 |
.167 |
.400 |
.250 |
.200 |
--- |
この勝率/敗率が1年間続くとすると、1チームあたり28試合、140試合の総合計は下表にようになる。
|
読売 |
阪神 |
ヤク |
広島 |
中日 |
横浜 |
読売 |
--- |
7-21 |
18-10 |
22- 6 |
14-14 |
21- 7 |
82-58 |
阪神 |
21- 7 |
-- |
10-18 |
24- 4 |
11-17 |
23- 5 |
89-51 |
ヤク |
10-18 |
10-18 |
--- |
9-19 |
20- 8 |
16-12 |
65-75 |
広島 |
6-22 |
4-24 |
19-9 |
--- |
23- 5 |
21- 7 |
73-67 |
中日 |
14-14 |
17-11 |
8-20 |
5-23 |
--- |
22- 6 |
66-74 |
横浜 |
7-21 |
5-23 |
12-16 |
7-21 |
6-22 |
--- |
37-103 |
このまま行くと順位は、(1)阪神(2)読売(3)広島(4)中日(5)ヤクルト(6)横浜。
しかし、(やる気のない中日球団以外)各球団ともこのまま終わるわけはなく、
ひと通りの対戦を終えた5月以降は、対戦成績・相性などを考慮し、
各チーム毎に対策を立てて来るのは間違いない。
カープは「悪代官作戦」
カープは「下位に強く、上位に弱い」という
時代劇に出てくる悪徳代官のような作戦
で
阪神・読売を油断させる事に成功しており、
これでセンイチや読売の若大将が「広島は安パイだ」と思い、
カープ戦では手を抜いて来ることも計算済み。
序盤は上に媚びへつらい、信頼を得ることで安心させ、
いざとなったら刀を抜く構えの浩二カープ。
そして終盤、阪神が優勝争いから消えたときには、
センイチと共闘し、これまでの「貸し」を一括返済させる“隠しカード”を手に、
今は虎視眈々と上位争いを眺めている。
中日、四面楚歌
首位争いをしている阪神・読売は、共にどういうわけか中日を苦手にしており、
今後は対中日戦にも
桑田・武田・工藤といった中高年サラリーマン層からの支持を得ようとする捨て試合
ではなく、本腰を入れてかかってくるだろう。
中日はシーズン前に監督が公言していたとはいえ、
ちょっと阪神・読売戦に力を入れすぎか。
ちょっとここらで真剣にヤクルト・カープ対策でも練らないと、
目標の3位も怪しくなりそうだ。
ただでさえ阪神・読売に的にされてる上に、
ヤクルト・カープからも鴨にされてる中日。
もう「神宮専用ホームランマシン」はいないのだ。
|