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老眼か ゴメス見えず
「三十路のオレでもこれくらいは走れるぜ!」 とばかりに三塁に激走。 猛然と三塁にスライディングで滑り込んだ。 「どうだッ!」 立浪が起き上がると、同じ三塁ベース上に、一塁走者ゴメスの姿が。 「…何か用デスか、タツさん?」
…あれ?
思い切ったイメチェン 2番関川、7番森野。荒木は外野に回り、4番はゴメスと高橋光が日替わり。 もう何がしたいんだか何処へ行くんだかきっと山田監督も分かってない中日 だが、 既に開幕から 勝敗に関係のない打点 で打点王を目指す谷繁に続き、 立浪選手会長も個人タイトルモードに切り替えだ。 激減する観客動員数、人気低下の中日の今後について、 選手会長として立浪も考えたのだろう。 自らを汚し珍プレー大賞にエントリーするエンタテイメント振り で、今後の中日の“あるべき道”をアピール。 少なくとも勝敗に関しては全くやる気を見せないフロント・首脳陣に経営の何たるかを見せつけ、「4番・高橋」という、 もう金返すだけじゃ済まない中日球団のファンに対するナメっぷり を、個人プレーによるファンサービスでフォローする三十路の選手会長に、涙は止まらない。
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