4位 独裁政権、始まる
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川崎 | ペナントレースは序盤から出遅れ、これといった盛り上がりもなく優勝戦線から脱落した。 |
吉田 | そこで出てきたのがミスターDというわけだな。 |
川崎 | 悪党くさい名前だよ。ミスター・ダークネスといった塩梅だな。 |
吉田 | ミスターDは、中日が弱くなり始めると、やれピッチャーの使い方がどうの、 森野を使えだのあれこれ口を出し、ついには1軍2軍の入れ替えまで指示してきた。 |
川崎 | 仁村2軍監督は「1軍にあげる状態の選手はいない」と難色を示したが、 ジャニー喜多川さんよりも若い男の子が大好きなミスターDは現場の意見を無視、 「年齢が若い」という理由ただそれのみで1・2軍を入れ替えていった。 |
もうちょっと待った方が… | |
吉田 | 結果、ペナントを放棄した中日はジェットコースターのように順位を落とし、 |
川崎 | ミスターDは「勝てないのは打線のせい」と、水谷コーチに全てを押し付けクビにした。 |
吉田 | 外国人補強はミスターDの仕事なのにな。 |
川崎 | 昨年オフ、年俸アップをせまったゴメスを解雇したことから始まってるのにな。 クビにしたときは「牧師になる」だとか「ジュニア君の教育のため」と適当なことを大本営は言っていたが、 シーズンが始まってあわてて呼び戻し、 「メジャーへの夢のために中日を退団したゴメスが」 などと面白いことを言い出したわけだ。 |
吉田 | 金なら金といえばいいのに。 |
川崎 | んで、大本営発表ではゴメスの年俸は「8000万」という事になっていたのだが |
吉田 | シーズンが終わってから山崎が「なんでゴメスは2億以上もらってるんだ」とゴネだしたわけだ。 |
途中から来てオレの倍かよ! | |
川崎 | もめごとの発端をたどるといつもミスターDがいるよ。 |
吉田 | このオフも思いつきで選手を解雇し、思いつきでFA選手を獲り、 思いつきで「マグワイヤ獲得」などと言い出し、 思いつきで「飛ぶボール」の採用を決めたりな。 |
川崎 | 本人は『野球つく』でもやってる気分なのだろう。 |
吉田 | 「こういうチームを作る」というビジョンも何もなく、 ただ思いつきで金を使い選手を集め、 挙句に「飛ぶボール」などと道具に頼る。読売と何処が違うというんだ。 |
川崎 | それはミスターDの言葉にあらわれてるよ。 「ナゴヤのファンは、勝てば神様のように扱ってくれる」。 |
吉田 | 谷繁への口説き文句だな。 |
川崎 | どんな汚いことをしても、将来性なき補強をしても、勝てばいい。勝てばファンは認めてくれる。 それくらいナゴヤのファンは単純で扱いやすい、とミスターDは言ってるわけだよ。 |
吉田 | なんだ、たまには本当のことも言うんじゃないか、ミスターD。 |