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【オフ情報】

九月二十八日(月) 岩瀬君が中日を逆指名

  毎年「社会人ナンバーワン投手」が十数名出る ドラフト戦線だが、 十二球団のトップを切ってNTT東海の社会人ナンバーワン左腕・岩瀬君が中日を逆指名した。 岩瀬君は、「ずっと中日にあこがれていた」と頼もしい一言を言い放つ一方、 「スライダーと真っ直ぐで勝負したい」といきなり サムソンばりの球種の少なさを披露、 いかにも初登板で元木(読)あたりに洗礼を浴びそうな雰囲気を漂わせつつ、 意気込みを語っていた。

十月六日(火) 平田、北野、猪俣に戦力外通告

 見るたびに背番号が変わっている 九四年のドラフト一位・平田(23)が ついにプロ未勝利のまま戦力外通告。 川上の入団で十一番を奪われ、サムソンの入団で十七番を奪われた平田だったが、 あまりの貧打に血迷ったセンイチ君が日ハムを自由契約になった落合を獲得、 平田の六十番が奪われる、といったマニアックな平田ファンの夢 は、ここで潰えた。北野(31)、猪俣(34)も同時に解雇。

十月十二日(月) キク山田、広島へ

 今シーズンはずっとファーム暮らしだったにも関わらず後半は一軍に帯同していた事で一部からは シャオロンの中身疑惑 が巻き起こっていたキク山田(27)が、広島に金銭トレードされる事になった。 貴重な戦力であったキクの穴を埋めるべく、早くも 台湾から帰ってくる金森のロッカーにシャオロンの着ぐるみが用意 されたとかされないとか。

十月十三日(火) 宣が検査

 十日の横浜戦でヒザを痛めていた宣(35)が病院で検査を受け、 軽度の左半月板損傷と診断された。 これにより秋季キャンプは不参加となり春まで休養となるが、 シーズン中の腰への違和感といい、 あちこちにガタが来る三十五歳ストッパーに来シーズン、 槇原(読)とどっちが先に戦線離脱するか といった物騒なトトカルチョが人気急上昇とか。

十月十三日(火) 広二山田に戦力外通告

 昨年オフのキャンプで左手首骨折、 今シーズンはファーム暮らしだった広二山田(26)が戦力外通告。 取りあえず自由契約選手扱いとなるが、 十一月に手術を行いその経過次第では再契約という 首に縄をつけたままの解雇 であり、オフの練習には参加する模様。

十月十四日(水) 川上、年棒は高橋次第?

 中日・伊藤球団代表が今年ルーキーでチーム最多勝の十四勝をあげた川上の契約更改について、 新人王争いのライバル・高橋(読)の年棒提示を待って行う事を明らかにした。 ナゴヤドームでの入団発表、オールスターファン投票一位、 日米野球ファン投票一位と ただでさえ川上には相当金をかけてる 上に、年棒の下交渉では「(川上は)五千万くらいは当然、一億円も狙っている感じ」(伊藤代表) との強気の姿勢に本社サイドは今さらビビリが入っており、今後、 高橋の年棒高騰をおさえるための川上新人王プッシュ に更に力が入りそうだ。

十月十五日(木) 中日、呂と交渉へ

 中日は獲得を決めている謎の中国人・呂建剛(ル・チェンガン)との入団交渉を十六日から開始する。 呂は中国ナショナルチーム代表で、 今季は研修生として練習に参加していた。 契約金二千万円、年棒四百五十万円+ボーナス(推定)と高卒新人並みの提示だが、 金に欲がくらんで球団の年俸千五百万の提示に「一億円よこせ」と言って決裂、 台湾に帰って行った元読売の同姓の選手 のようにならないように、来年一月の正式契約まで慎重に交渉が行われる。 史上初の中国球界選手という事で、ファンとしては 中国人は本当に四本足のものなら椅子以外何でも食うのか 気になるところで、 山崎武司との大食いキング争いに注目が集まる。

十月十七日(土) 野口・門倉・川上にテレビ番組出演禁止令

 センイチ君から今オフ、 野口・門倉・川上の三選手については疲労回復に徹底するよう、 マスコミ取材を制限する考えである事を明らかにした。 これにより今年もブラウン管では かつてのホームラン王と紹介されいつも肩身の狭い思いをしている山崎 、無理矢理 首位打者宣言させられる立浪 といった変わらぬレギュラー陣の出演が予想されるが、 顔にインパクトのある門倉が抜ける事で、ファンの間では 「見せ物」系の顔では門倉に一歩もヒケを取らない井上一樹 のデビューが今から待望されている。

十月十九日(月) 与田(日)、残留決定!

 中日でスクラップにし気がつけば日ハムに行っていた「スピード熱いぜ」与田剛(32)の来季残留が決定した。 現役続行をかけ登板した十八日のハイサイリーグ・対オリックス戦で一イニングを無失点。 直球は百四十キロ台後半をコンスタントに出し、 上田監督は「来季は抑えや」と絶賛したが、 落合(日)の終了時期を完全に見間違えた上田監督の眼力 に与田が見事応えるかどうか。

十月十九日(月) 山田貴、戦力外通告

 一昨年のドラフト五位、山田貴(24)にプロ生活二年で早くも戦力外が通告された。 東北福祉大出身で門倉の一年後輩という事になるが、入団当時は 「門倉先輩に教わって頑張ります」と頼もしく言い放った若竜だったが、 教わったのは「崩れだしたら止まらない」ところだけ だった。

十月十九日(月) 鶴田、ハイサイで中一日

 十七日のハイサイリーグの登板で二回KOされた鶴田が、 なんと中一日で十九日にペナルティ登板、四イニングを自責点〇で抑えた。 早い回でKOされた投手を間隔無しで使うというのはシーズン中にも見られた (主に門倉に適用される事の多かった) センイチ君得意のペナルティだが、 仁村二軍監督には早くも「センイチ野球」の正統後継者の声も高く、 将来的に中日入団を目指す一番の早道は東洋大進学か と球児の間で評判とか。

十月二十日(火) 宮田コーチ、正式に退団

 「今中を再生出来なかった責任を取り辞任する」 という仰天発言から始まり、 「健康上の理由で退団する」 →「単身赴任で家族が心配だから退団する」と 何が何でも中日から逃げ出したい 意思があからさまにコメントにあらわれてる宮田ピッチングコーチが、 球団側の再三の慰留を蹴り、退団する事が正式に決定した。 スポーツ新聞の取材にこたえた宮田コーチは、今度は 「今まで読売、日ハム、西武と見てきたが、中日は違う野球をしていると感じた。 今まで積み重ねてきたもの(野球観)をかえるわけにはいかない」 と言い出しており、 このままではいつか自分も殴られる 事に危機感を感じたにしても最後まですっきりしない退団劇だった。

十月二十一日(水) 広島から高代コーチを招聘

 中日は今シーズンまで広島で守備走塁コーチをしていて 沈みかけの達川丸からいち早く脱出に成功した 高代コーチと来季の契約を結んだ。 同コーチは広島では三塁ベースコーチも努めており、 今季の中日V逸の陰のMVPである島野ヘッドの本塁突入ゴーサイン への歯止めが期待される。

十月二十一日(水) インターネットでチケット販売

 中日は来季、ナゴヤドームのチケット発売をインターネットでも行うプランを明らかにした。 最大で一日百二十二万件のアクセスがあるという球団の公式ホームページにアクセスし、 クレジットカードによる決済でチケットは宅配便で届けられるというもの。 十二球団初の試みだが、何よりファンを驚かせたのは 一日百二十二万件のアクセスがあるのに 一年中オフシーズンに入っている球団ホームページの掲示板の寒さ だ。

十月二十三日(金) 平田、オリックスのキャンプに参加

 今季限りで中日を自由契約になった平田(23)が、オリックスの秋季キャンプに参加。 二十五日まで入団テストを受ける。 プレーの内容よりも年棒の高い安いで採用を決める オリックス球団だけに、出直しのチャンスも。

十月二十四日(土) 関川、右ひじ手術

 一塁へのヘッドスライディングなど 元阪神の選手とは思えない ようなガッツプレーでお馴染みの関川(29)が、 シーズン中に右ひじを故障していた事が判明、 二十七日に手術を受ける。 いわゆる「ネズミ」と呼ばれる野球選手特有の職業病だが、 終盤の優勝争いの中でケガをおくびにも出さず懸命にプレーしていたガッツマン・ 関川のプロ根性にはあらためて感心させられると共に、 確か同じくネズミを抱えてプレーしていたはずの読売・元木の見事な演技力 にもあらためて絶賛の声が上がっているとか。

十月二十四日(土) 投手陣、温泉療養へ

 二十六日から始まる浜松キャンプ期間中、 今シーズンフル稼働した投手陣に温泉旅行がプレゼントされた。 長野の昼神温泉でのんびりしてくるメンバーは 落合・正津・前田・日笠・宣といった今年の二位躍進の原動力となった中継ぎ陣に、 何故か今季不振の山本昌を加えた六名となっており、どうやら 中継ぎ陣と三年契約のヤマは浜松での公開オークション対象外 である事を示しており、浜松組にロッテ・阪神スカウトの目が光る。

十月二十五日(日) 李、外野に専念

 十一月十日からスタートする中日の沖縄キャンプで、 李(28)が外野守備練習に専念する。 それぞれの選手がそれぞれの課題をもって取り組む秋期キャンプ、 韓国で「野球天才」の名を欲しいままにした李のこの秋最大の目標はもちろん、 フライを捕れるようになる事 だ。

十月二十六日(月) 浜松キャンプ、スタート

 この日から中日の一次キャンプが九年振りに浜松でスタートしたが、 元オリックスの徳本(25)がテスト生として参加している。 ウエスタンでは本塁打王の経験もある徳本だが、 広島→オリックスと一軍出場機会はなく、 最後のチャンスを求め中日にやって来た。 ところがセンイチ君は 選手がキャンプで汗を流す中、自分だけ海外旅行でリフレッシュ と殿様気分を満喫しており、 留守居役の島野ヘッドにテストの合否を託さなければならない徳本、 どれだけ腕力並びにキック力 をアピール出来るかが勝負になりそうだ。

十月二十七日(火) 前田、FA残留

 日本シリーズ終了明けのこの日からFA期間がスタート。 これを受け、今シーズン、 落合が不調のときに中継ぎとして活躍した前田幸長(28)が 生意気にも FA宣言した上でチーム残留する方針をあらためて明らかにした。 昨年の今頃は首筋にヒヤリと冷たい風が走っていた前田にとっては大した出世だが、 中日のFA有資格者は他に、中山・山本昌・中村・光山・立浪・愛甲と、 前田以外はFAどころじゃないメンバーがズラリ。

十月二十七日(火) 彦野にセリーグ功労賞

 セリーグは今季限りで引退した中日「歌う勝負師」彦野(34)、 広島「投げる生き神様」大野(43)、広島「野球の出来る猿」正田(36)、 ヤクルト「昔はよかった」伊東(35)、読売「涙のデブ」吉村(35)に功労賞を贈ることを決定。 十一月一日、宮崎で行われる セ東西対抗の客寄せ として表彰される。

十月二十八日(水) 川上、セリーグ新人王!

 中日のルーキー川上が、 記者投票で百十一票対六十五票と読売・高橋に大差をつけ新人王に選ばれた。 日テレ・フジによる 「新人王は高橋で間違いなく決まりでしょう」 といったテレビ局をあげての洗脳活動に惑わされる事なく、 冷静な判断を下した記者が百十一名もいたのは喜ばしい事だが、 一方では来月行われる東西対抗、 東軍に高橋、西軍に野口・門倉がいることのその意味 について考えの及ばなかった記者が六十五人もいた、という事実も見逃せない。

十月二十八日(水) ベストナイン、発表!

 誰も選ばれなかった。

十月二十八日(水) 日本生命・福留君と初交渉

 中日はドラフト一位指名を予定している日本生命・福留君(21)と鹿児島市内で契約交渉、 契約金一億、出来高五千万、年棒千三百万とお約束の数字(いずれも推定)を提示した。 福留は「(中日は)小さい頃からあこがれの球団、 この三年間ずっと変わらない評価をしてくれて嬉しい」と喜びの表情で、 たとえ 年始めに久慈がこれほど使えるとは踏んでなかったセンイチ君が 後先考えず福留の獲得を宣言してしまいヒッコミがつかなくなった末の一位指名 だとしても、球団側の熱意に福留君の中日逆指名はまず確実。 さらに中日は福留君に対し、 背番号一を用意する事で納税への意識を高めさせる など、気の利いたところを見せていた。

十月二十八日(水) Pコーチに山田久志?

 宮田元コーチの退団でポッカリ空いたままになっていたものの、 小松の名前が出てきたらどうしようと思い誰もが話題に触れないようにしていた 一軍投手コーチに、元阪急の山田久志(50)の名前が急浮上して来た。 中日は実は昨オフも水面下で山田氏にコーチを打診し断られたという裏事情があるが、何せ 古池・前田・村田・遠藤とかが先発で投げていた一年前 とは事情が違うだけに、山田氏招聘に球団は好感触を持っているようだ。

十月二十九日(木) 山田久志、中日入り!

 中日は、 宮田に逃げられた腹いせに つい先日読売からのピッチングコーチ要請を断ったばかりの山田久志氏(元阪急) の招聘を進めていたが、 仰木がクビにならない以上 オリックスへの復帰にはまだしばらく時間がかかりそうと踏んだ山田氏 に断る理由もなく、ほぼ即答で中日入りが内定した。 山田氏はマスコミの取材に応え、 「(センイチ君に)オレを男にしてくれ、と頼まれて断る事は出来ないでしょう」 と早速の浪花節で センイチ君の喜びそうなツボ を刺激、抜け目のないところを見せていた。

十月三十日(金) 島崎(日)を金銭で獲得

 日ハム・島崎(31)の金銭による獲得が決定した。 島崎は右の中継ぎ投手として九六年にパの最多ホールドに輝いており、 その後しばらく不調、今季後半は一軍登板機会のないまま戦力外通告を受けていた。 それにしても、いくら不調とはいえほんの二年前のタイトルホルダーを金銭で手放す日ハム、 まさか 先日ハイサイで百四十キロ台後半の速球をビシビシ投げていたのが実は島崎で、 今回やってくるのは顔と名前を変えて復讐に燃える与田 ではないのか、との疑惑が。

十月三十一日(土) 星野監督、十二回制提案

 この日行われたセリーグ監督会議で、センイチ君が 「延長十五回は長過ぎる。十二回で打ち切りにしたらどうだ」と 今季中日戦でよく見られた、落合が打ち込まれても延長を意識して宣を出せず みすみす逆転負けをくらった自分の采配ミスを延長十五回制度のせい とでも言わんばかりに現行制度に異議を申し立てた。 これについて阪神・野村監督の賛同こそ得たものの、 ハナからセンイチ君の言う事など聞く耳のない横浜・権藤監督は 「それならいっそ、九回打ち切りにしたらどうだ」 と絶対に通るわけのない意見を出して真面目な提案に水を差せば、読売・しげお君は 「延長十三回までとしたらどうでしょう」 と意味不明な事を言い出し場を混乱、 結局何ひとつ意思の統一を見せないまま会議は無駄に終了した。

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