(沖縄、98.10.12〜10.26)
十月十二日 ○中日5−2近鉄● 佐藤秀が二安打完投 中野・藤井・鈴木が消化試合の一軍戦に呼ばれたことで 仕方なく使われたキャッチャー清水 が佐藤秀を好リード、九イニングを二安打に抑えた。 ふだんは二軍でもあまり出番のない清水だが、 冴えるリードで少ないチャンスで着実に売りをアピールした。 なお、二安打で二失点は 四盗塁と走られまくった ためか。 十月十三日 ○中日5−2横浜● 小山、マッフォ習得 九六年のドラフト一位・小山が八回まで無失点と完封ペース、 九回に三安打で二点を失ったものの、無事完投した。 仁村二軍監督は「ノースリーからでも四球を出さなくなった」 とそのマウンド度胸を賞賛、 小山も「新球を使えた事が自信になった」と胸を張ったが、 どうもその新球というが マッフォ らしく、「真っ直ぐだけど、フォーク気味」 というその変化球を敢えて「新球」と呼ぶ小山、 野口の投球は真似しても 野口のネーミングセンスだけは見習いたくない という強い意思のあらわれか。 十月十四日 ●日ハム2−5中日○ 原田、マグワイア発言 フリー打撃のバッティングピッチャーという印象しかない宮越 がプロ初先発、五イニングを三安打一失点とまずまずの内容を見せた。 打つ方ではショーゴー・高橋・森野が揃って三安打と活躍したが、 問題は五回、原田がホームランを打った際に バットを持ったまま両手を拡げるパフォーマンスを展開、試合後、 「マグワイアみたいだったでしょ?」と言い出した事実で、 来季は読売・元木と「和製ソーサvs和製マグワイヤ対決」 とか言いだし、 米球界に告訴されないか心配だ。 十月十五日 ○中日7−0広島● 安田、絶好調 安田が三安打三打点で、これで四試合のトータルが 十五打数九安打十打点二本塁打と大暴れ、 これがあの安田か と思わせたが、この後の試合は二十三打数三安打と いつも通りのあの安田 に戻る。 十月十七日 △オリックス2−2中日△ 荒木、リタイア 荒木が走塁ミスで右手小指を脱臼、リタイアした。 仁村二軍監督は「あんな中途半端なプレーをして… 起こるべくして起こったケガだ」とカンカンで、 また、この日先発して二回でKOされた鶴田には 「一軍で投げてたピッチャーが初球から打たれてどうする。 明後日も投げさせる 」と中一日でのペナルティ登板を指令。鶴田の乱調に水谷コーチは 「(鶴田の)体はどこも悪くない。悪いのは頭だ」 とキッパリ言い切り、やはりシーズン終盤 一軍に上がったときにセンイチ君に殴られ頭が悪くなった のではないかと、今後の労災認定でひともめしそうな気配だ。 十月十八日 ○近鉄4−2中日● 仁村監督、怒りの居残り 初回の連携プレー失敗から三失点。 二遊間を守っていた神野・森野に加え、 代走で出て怠慢な走塁を見せた鈴木、 この日先発で六イニング投げた佐藤康も牽制失敗の罰で 強制居残り練習させられるなど、 いよいよセンイチっぽくなってきた 仁村二軍監督、 センイチ野球の正統後継者として鬼監督振りを発揮しているが、 仁村→中村と引き継いできた殴られ役 の後継者もこの四人あたりから出そうだ。 十月十九日 ○中日2−1横浜● 鈴木、五盗塁殺 鶴田→山田洋のリレーで九回を一失点に抑えたが、 特筆すべきは盗塁を五つも刺したキャッチャーの鈴木で、 シーズン終盤では一軍でバッティグもアピールしており、 にわかに センイチ君の言う「大型トレード」候補が絞られて きた。 十月二十日 ●中日4−八日ハム○ 大塔、メッタ打ち 一体どこの誰が「読売の高橋より上」と言ったのか 一度呼び出して聞きたい高橋光信 にようやくホームランが飛び出し、 これで通算十八打数九安打と気を吐いている。 二番手で四イニングを投げた大塔は、 無死満塁から簡単にホームランを浴びるなどボロボロの六失点。 「今のうちに悪いところが出た方がいいんです」 という大塔、 制球難、ピンチでの弱さ、ホームページの更新 と、オフの間の課題は山積みだ。 十月二十一日 ●広島3−6中日○ 小山、三安打で三失点? 先発・小山が六イニングで三安打ながらどういうわけか三失点。 一点目は小山の牽制悪送球から、二点目も小山の牽制悪送球からの失点で、 三点目は無死三塁から暴投で失点と ものすごい点の取られ方 をしており、さすがはマッフォ小山、 自滅振りでも野口の後継者 として地位を築きつつある。 十月二十三日 △オリックス3−3中日△ 宮越、二軍宣言 先発・宮越がプロ入り最長回の五イニング三分の二、百五球を熱投。 宮越のピッチングについて 「あれは絶対に使えますよ」と 一軍で二試合しかマスクをかぶってない鈴木 が太鼓判をおせば、本人は 「前回を超えられてよかった。 来季は二軍で シーズンを通して投げたい」 と仰天コメントを放つなど、 どうも中日の二軍選手には 「一軍>二軍>台湾>ロッテ」 との意識でもあるのか、 周囲を不安にさせている。 十月二十五日 ○横浜3−2中日● サムソン、やる気なし 鶴田は五回まで無安打無四球の完璧なピッチングを見せたが、 六回に崩れ二失点。 後を継いだ佐藤康が一イニング三人で仕留めたもの、 最後のサムソンが全然ダメ。 百三十キロ台の直球 で打者六人に三安打、空振りがゼロというまさに 速球を取ったら何も残らないサムソン を自ら実践、 課題のコントロールも全く定まってなく、 終盤一軍昇格を拒否して罰金をとられただけはある怠慢ぶり を投球で見せていた。 六勝三敗二分 |