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○…勝利/●…敗北

七月一日(水) 桑田、七失点KO!

ヤ○7−2読●


 ヤクルトは初回に真中・土橋のトリックプレーによるホームスチールを決め先制、 中盤にも読売先発・桑田を打ち込み、七対二で読売に連勝した。 六回七失点でKOの桑田は、 「内角勝負が少ない?キャッチャーが(吉原に)代わったからね」 と打たれた責任を全て吉原に押しつければ、堀内ヘッドも 「捕手が代わった影響はあるよ。(桑田が)自分で投球の組み立てを考えなければならないのは大きい」 と、吉原のリードに対する首脳陣の評価の低さをあらためて強調したが、 そんな事は試合の始まる前から誰もが分かっていた にも関わらず敢えてスタメン出場させられている吉原には、 村田真のケガが直るまで ピッチャーが打ち込まれたときの格好のスケープゴート としての重要な役割が期待されているとか。

七月二日(木) また渡田が

ヤ●2−7読○


 槙原を抑えに回した効果か、読売は 確か四日前にも見たような気がする小野 が先発。 読売ファンの暗雲立ちこめる思いは初回、 一死満塁の場面で後藤がファーストライナーに倒れたと思われた瞬間、 渡田塁審がボールも見てないのにワンバウンドと判定 したところで、多くのファンが読売勝利を確信した。 バックの強力な援護に気をよくした小野は五回まで好投、その後の平松はともかく、 三連投になる三沢、五点差なのに槇原と、 ピッチャー交代を告げないと病気になってしまうしげお君 のファミスタのような継投策で、 ヤクルト打線を抑え込みこのカード三連敗をまぬがれた。

七月四日(土) ルーキー川上、読売を完封!

中○2−0読●


→DRAGONS NEWS参照。

七月五日(日) ガルベス、完投勝利

中●1−2読○


→DRAGONS NEWS参照。

七月七日(火) 札幌シリーズ開幕!

読●5−10広○


 読売先発・桑田が試合が始まると同時にKO、 三回表までスコアは一対七と広島圧勝ムードで勝敗は決したかに思われたが、 五回裏読売の攻撃、先頭の清水に対し広島先発・ミンチーが投げた内角球を 当たってもないのにデッドボールと判定された瞬間、 今日の球審が渡田だという事に気づいた読売打線はにわかに活気づき、 怒濤の反撃で五対七と二点差まで追い上げた。 しかし迎えた九回、ここまで岡田→入来→野村→三沢と中継ぎ陣が広島打線を四回から八回まで〇点と完璧に抑えていたにも関わらず、 好投してるしてないに関わらずとにかくピッチャーを替えないと気がすまないしげお君 が土壇場で投入した平松がメッタ打ち、 終わってみれば五対十とダブルスコアの大敗で、 「読売名物・継投失敗」 を札幌のお客さんに思う存分お披露目していた。

七月十日(金) 阪神、広沢・清原・清水をスナイプ!

読○5−2神●○


 中日・李へ死球をぶつけてから数えて六試合も中日とゲームを消化しているにも関わらず 未だにケガ人の一人も出ていないのがかえって不気味な阪神が、 二回に広沢、五回に清原、六回には清水と センイチ君の無言のプレッシャーに負け自ら罪ほろぼしの三死球 で読売主力選手を粉砕にかかるという自衛手段に出た。 しかし、阪神・藪のぎこちないスナイプに 八日に予定されてた昼の札幌、 夜のススキノでのゲームが共に中止になった事で公私共にいろんなものがたまりにたまっている清原 がマウンドに詰め寄ると、 すっかりビビらされた藪がその後三塁に進んだ清原をワイルドピッチで返す乱調ぶり。 この手の脅し合いに馴れてない阪神の経験不足が如実にあらわれた格好となったこの試合、 次期岡田政権では特別コーチとして江夏と川藤の招聘 が真剣に考え出されているとかいないとか。

七月十一日(土) ムッシュ&木戸コーチ、怒る!

読○7−5神●


 二回読売の攻撃、間違いなく憤死している仁志のホ−ム突入に小林毅球審が「セーフ」の判定、 読売得意の全員一丸野球で読売二位浮上をサポートすると、 この判定に激怒した木戸コーチが暴言により退場、 「あの判定はムチャクチャですわ!」 とムッシュは試合終了後も「読売戦限定ジャッジ」への不満をあらわにした。 温和な阪神にしては珍しいこのクレームだが、前日、藪が清原をスナイプした際に 「今までは吉田監督と木戸コーチへの恩義もあるし、ガマンしてきた。 けどもうあのボケ(藪)だけは許さん!」 とまるで 清原への死球が藪個人の独断で行われたかのような何ともおめでたい発言 により清原と共に大阪の街を歩けなくなりつつあったムッシュ&木戸コーチにとっては、 血の気の多い阪神&藪フーリガンから身を守るには十分なアピールとなった。

七月十二日(日) 今日も継投失敗

読●4−6神○


 捨てゲームの先発としてすっかり定着してしまった感のある読売先発・小野が 大方の予測通り初回三失点で早々と勝負を決めたかに思われたが、 このところ当たりの戻りつつある読売打線は広沢のスリーランなどで追いつき、 七回までに四対四と大接戦の試合展開。 しかし、八回になるとここまで三イニングを完璧に抑えていた入来に替えた野村→岡田と 名前を見た瞬間結果が予測出来てしまう豪華リレー がまたも裏目、阪神にトドメの二点を奪われ今日も継投失敗で敗戦した。 この日の「スポーツうるぐす」で司会の江川卓(競馬評論家)は、 「今日の参議院選挙での自民党と同様、 負けるべくして負けた試合でしたね」と 橋本総理同様、トップの退陣をひそかに示唆 するなど、来るべき江川政権到来へ向け機嫌は上々だった。

七月十四日(火) 石井琢、涙のサヨナラ打!

横○8x−7読●


 オールスター・ファン投票で川上に抜かれた際、 「あれは組織票だ!」と 日本球界ではタブーとされてるその言葉 を放ってしまったがために関係各地からソッポを向かれ、 読売の組織票により二軍で治療中の元木にまで票を集め八ポジション中五ポジションを読売選手で独占する中、 ササキ様にも抜かれ三位に転げ落ちてしまった読売先発・趙が二回六失点でアッという間にKO。 しかし粘りを見せる読売は松井の満塁ホームランなどで一点差まで追い上げ、 九回に横浜遊撃・石井琢のエラー絡みでササキ様から一点を奪い七対七と同点に。 ところが九回裏、 ササキ様の足を引っ張ってしまった事で選手生命の危機に立たされた石井琢 が逆転サヨナラタイムリーを放ち、 命からがらササキ様のご機嫌を取り戻した。

七月十五日(水) 横浜、二試合連続のサヨナラ勝ち!

横○13x−12読●


 横浜先発・斎藤隆が打ち込まれ三回表までに〇対七と勝負はほぼ決まったかと思われたが、 読売先発・桑田も負けじと四回に七連打を浴び五点を失い、 継投勝負となり当たり前のように出てきた入来・岡田が当たり前のように撃沈、 気がつけば八回を終えて十二対十二と大乱打戦に。 そして迎えた九回裏、読売は抑えのエース槇原が横浜・波留からサヨナラタイムリーを食らい、 二試合連続のサヨナラで横浜が首位をガッチリキープした。 思わぬ敗戦に読売・武上コーチは、 試合が終了して引き上げる審判団に対しガンを飛ばし、 (八回に槙原にボークを取り、直後ホームランを浴びるなど) 読売サポートの見られなかった審判団を目で威嚇 するなど、明日の第三戦では「読売十三人体制」で挑もうとするその意気込みがひしひしと伝わっていた。

七月十八日(土) 桑田、頭痛でベンチ入り回避

読○4x−3ヤ●


 十五日の登板で三試合連続KOとなり、 堀内ヘッドから「ヤクルト三連戦で桑田は中継ぎをして使う」 と宣言されてしまった読売・桑田が、 どうやら本気で中二日で登板させるつもりらしい堀内ヘッド の気配に「頭痛がする」と言ってこの日のベンチ入りを拒否。 中継ぎ陣の気持ちいいまでの壊滅ぶりに槇原に続きいよいよ桑田にまでツケが回ってきたこの状況に、 今季限りで投手生命を終わらす気のない桑田に取ってこのベンチ入り拒否は当然の判断といえるが、 池谷ピッチングコーチは「俺が現役ならベンチには入るけどなあ」とあからさまに嫌味を放つなど、 入来・西山・三沢に続けとばかりに重労働を強要 する姿勢に、桑田の頭痛も痛みを増すばかりだ。

七月十九日(日) 読売、槇原投入も

読●0−2ヤ○


 斎藤雅・エーカーの投げ合いで始まった緊迫した投手戦は九回を終えて〇対〇の同点。 延長に突入すると、しげお君は意を決して同点にも関わらず抑えのエース・槇原を投入、 この試合に対する勝利への執念が感じられたかに一瞬見えたが、 槇原は二イニングを投げただけで 一体何のために出てきたのか分からないほどすっぱりスイッチ。 十二回からは平松→三沢と いつも通りの継投に戻り、いつも通り打ち込まれヤクルトに二点を献上と、 「中継ぎ」と「抑え」の意味をどうもよく理解してないような継投が今日も失敗に終わった読売、 しげお君は「今日は打線だろ。ウチの五点打線が土俵に上がれなかったから」 と壮絶なコメントを残しロッカールームへ消えていった。

七月二十日(月) 読売、前半戦を首位に七差で終了

読●2−6ヤ○


 五回に読売・後藤の「客の手直撃」のルール上ツーベースになるはずの当たりを、 ここで負けたら逆マジック“四”が点灯してしまう読売の事情を知ってか知らずか、 笠原二塁塁審が「当たってない」と判断、スリーベースにしてしまうなど、 全員一丸となって勝利を目指す姿勢が存分に感じられたが、 ヤクルト先発・川崎が読売打線を八回まで二失点と抑え込み、 最後は臨時ストッパー・伊藤智がきっちり抑え、盤石の投手リレーでヤクルトが連勝した。 前半戦を終え首位横浜に七ゲームと差を拡げられた事についてしげお君は、 「七ゲーム差なら勝機はある。今の野球は五ゲーム差が二週間で無くなるから」と、 二週間前は首位とのゲーム差が確か二だったはずの自分のチーム を例にし後半の巻き返しを約束したが、 追いかけるのと引き離されるのでは大きな違いだ。

七月二十二日(水) 松井、特大百六十メートル弾!

サンヨーオールスターゲーム第一戦
全セ○4−1全パ●


 読売からは松井・高橋ら総勢八人が選ばれたサンヨーオールスター第一戦。 全セ一回の攻撃、 いきなり松井がライトスタンド三階席へ飛び込む先制の超特大ホームランを放つと、 読売の選手にはどうしてもMVPをやりたくない全セ・野村監督 は当初二イニングの予定だった先発・川上を急遽三イニングに変更、 投手リレーを崩してまで松井MVPを力づくで阻止した。 さらに野村監督はこの日読売のルーキー・高橋をスタメン一番で起用し成功することで、 一度でも成功した事はなかなか忘れないしげお君の習性を利用し、 後半戦の読売オーダーに揺さぶり をかけるなど、さすが野村IDと呼ばれるその策士振りをまざまざと見せつけていた。

七月二十三日(木) 松井、連夜のアーチでMVP

サンヨーオールスターゲーム第二戦
全セ△3−3全パ△


 第一戦に引き続き連夜のアーチが飛び出し今度こそMVPの期待がかかる松井に、 野村監督はすかさず オールスター男の清原を外し、 代わりにセ本塁打二位の江藤を送りホームランを量産させようとしたが、 結局江藤は不発。八回からマウンドに上がった趙が好投を見せこのまま試合終了と思われた九回、 一死から突然趙がアクシデントでベンチに下がると、 千葉マリンスタジアムの観客は一斉に「ササキ様コール」を開始。 ふってわいたチャンスに野村監督は、ホクホク顔で 「ササキ、出ろ!」とアップも始めてないササキ様に連投を指示、 ササキ様が渋々ベンチを出ようとしたところで、 状況を全くわかってない趙が治療室から戻り、自らマウンドへあがり球場は一気にシラケムードに。 せっかくのササキ様酷使のチャンスを趙のせいで失った野村監督は、 試合が終わっても終始不機嫌だった。

七月二十五日(土) 槇原、後半戦も抑えに

中●3−4読○


→DRAGONS NEWS参照。

七月二十六日(日) 五番広沢、大ブレーキ

中○2−0読●


→DRAGONS NEWS参照。

七月二十七日(月) 読売、自力優勝消滅!

中○6−1読●


→DRAGONS NEWS参照。

七月二十八日(火) 斎藤雅KO、読売三連敗

ヤ○7−6読●


 前日の負け試合のしげお君の敗戦コメント 「バッターが打てないとピッチングスタッフにしわよせが来る」 と、自らの継投失敗を打撃陣のせいにされた 事で松井・村田らが奮起。 七回までに七対二とヤクルトの一方的なリードにみえたこの試合、 読売は八回に一挙四点をあげ一点差にまで追い上げる粘りを見せた。 しかしそれでも四連勝と波に乗るヤクルトは止められず、 最後は山本樹におさえられ読売は三連敗。 単独四位に浮上したヤクルト・野村監督は 「四位?そんな寂しいことをいうな。優勝できなければ二位も三位も四位も一緒」 と謙遜しつつ、 「後半全勝すればウチが優勝や」 自力優勝が消滅した読売に死者にムチ打つ一言 を放つなど、久々に野村節全開でご満悦だった。

七月二十九日(水) 入来、カウントダウン?

ヤ●0−4読○


 中継ぎ陣に続き先発陣も崩壊し、いよいよ後のなくなった読売はついに 一昨日も放り、昨日の試合でも八回にブルペンで肩を作っていた便利屋・入来 を先発で使うといった場当たり的な対応に。 ところがこの博打が大当たりし、入来はヤクルト打線を九イニング三安打無失点に抑える好投、 延長に突入した十回表に代打・石井の満塁ホームランが飛び出し読売は連敗を「三」でストップ、 自力Vが復活した。 予想外の入来の好投にしげお君は、 「趙の穴を十分に埋められる」 と早くも正式なローテーション入りをにおわすとともに、 キャンプでは抑えとして調整させシーズンに入りいきなり先発に転向させ壊れてしまった趙と同じ道 を歩みつつある入来に、 早くも近鉄スコアラーが来季の新戦力として目を光らせているとか。

七月三十一日(金) ガルベス、審判に危険球!

神○6−4読●


 自信を持って投げた いつもなら「ストライク」とコールしてくれるはずのクソボール をボールと判定され、読売専用ストライクゾーンをなかなか取ってくれない事に怒った読売・ガルベスが橘高球審を逆恨み。 六回途中まで六失点でKOされたガルベスは、 ベンチに下がる際に審判団に渾身の百四十五キロストレートを放り込み、 橘高球審はガルベスに退場を宣告。 暴れるガルベスを止めようとした 乱闘になるといつもワリを食う吉原 がガルベスのエルボーを顔面に食らい流血するなど、グラウンドは血の海と化した。 試合後、捕手の村田は「判定?わからんよ。ガルベスに聞いてくれ!」、 池谷ピッチングコーチは「マウンドに行くのが遅かった?俺のせいだっていうのか!」 とチームメイトも呆れ顔の中、ただ一人しげお君だけは 「いやあ、相性が悪いねえ、あの審判とは」 と相変わらずのマイペースを通していた。

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