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○…勝利/●…敗北

十月一日(木) 横浜、マジック再点灯

中●2−6横○


 中日は六回に迎えた一死満塁のピンチに、 横浜・駒田の浅いレフトフライを、 盗塁王が厳しくなった今、狙いは年末の好プレー珍プレー大賞の李 が得意の落球でこれをタイムリーに。 その後も野口−中村のバッテリーは憑りつかれたように、 レフト前に「李さんお願いしますよ」とばかりにポンポンタイムリーを弾き返され、 この回一挙に五点を失い終了した。 試合終了後、ナゴヤドームのライトスタンドではまたもメガホン遠投大会が行われ、 帰りのバスでは選手に汚い罵声が浴びせられるなど、 ファンの質の低さでは横浜に負けていない 事だけは存分にアピールした中日だが、 これで直接対決残り五試合を残してゲーム差は“六”、 横浜にはマジック“五”が再点灯した。

十月二日(金) 中日、来季へ向けて

中●2−5横○


 九月に入ってからここまで対横浜戦は〇勝六敗と 横浜優勝に向け猛アシストを続ける中日 だが、この日も二対二と同点に追いついた直後の八回、 この回から登板の佐藤康がいつも通り四球絡みでランナーをため、 満塁にしたところでいつも通り落合がランナーを一掃するといった得意の展開。 最後はいつも通りササキ様が三人で締め、 いつも通り中日がスッキリサッパリ敗れ去った。 試合後、センイチ君は「完璧に力負けや。またやり直すしかない、来年な」 と事実上の終了宣言と共に、いよいよ建て直しのための 血の粛正 が始まる事をにおわせ、残り八試合は事実上の ロッテ・阪神のユニフォーム争奪試合 となりそうだ。

十月三日(土) 彦野、引退

中○2−1神●


 今季ナゴヤドーム最終戦は、十六年間の現役生活に別れを告げる 歌う勝負師・彦野の引退ゲーム。 横浜戦で大事な場面で 李のいるレフトへ連打されるようなリードで試合をぶち壊した 中村タケシがセンイチ君にシメられた関係で、今日のスタメン・マスクは中野。 その中野・川上の若いバッテリが打つ方では連続タイムリで二点を奪うと、 投げても阪神打線を四安打一失点に抑える活躍、ホーム最終戦を勝利で飾った。 彦野は先発スタメン一番センターで出場し、 一打席をショートゴロで現役生活にピリオドを打った。 十六年間戦い続け、歌い続けたその雄姿を忘れはしない。

お疲れ様でした、彦野選手
お疲れ様でした、彦野選手


十月七日(水) 横浜、マジック“一”

ヤ○5−3中●


 中日が山崎のツーランホームランなどで二対三とリードした八回、 突如乱れた中日先発・門倉が稲葉にタイムリを浴び同点に追いつかれると、 土橋には逆転の犠牲フライ、 飯田にダメ押しタイムリとポカスカ打ち込まれきれいに逆転負けした。 打たれても打たれても門倉に援護を出さなかったセンイチ君の胸の内には、 横浜との直接対決四連戦を前にさっさと優勝を決めてもらって、 ササキ様にとっとと休養に入ってもらい リーグ二位と川上の新人王を確実にモノにしたい という深い計算があるのか。

十月八日(木) 中日、終戦

ヤ●1−7中○


 横浜優勝への前半のMVP とされるヤクルト・野村監督が球宴後、 「中日と横浜との負け数を同じにするのがウチの義務や」 と言っていたその言葉通り、 ヤクルトは先発山部→伊東→高木→渡辺→松田といった豪華リレーで中日に七点を献上、 横浜・中日・読売の上位三チームに対し11勝16敗ときれいに数字を揃えた。 中日先発・野口は(甲子園で横浜が優勝を決めた事で) 試合途中から消化試合になった にも関わらず、 川上のタイトル奪取を強力にプッシュするセンイチ君 により最後まで投げさせられたが、九イニングを一失点と無事完投、 防御率2.34としタイトルをほぼ確定した。 中日は対ヤクルト戦の対戦成績を十六勝十一敗とし、このカードの日程を終了。


対ヤクルト対戦成績
投手先発勝敗(セーブ)
門倉 8 3-2
野口 5 3-1
川上 4 4-0
山本昌 3 2-1
今中 3 0-3
正津 2 1-0
サムソン 2 0-0
佐藤康 1-1
大塔 1-0
1-0(1)
落合 0-1(1)
前田 0-1
日笠 0-1
27 16-11



十月八日(木) 横浜、三十八年振り優勝

神●3−4横○



十月九日(金) 宮田コーチ、退団!

横●2−7中○


 酔っ払い相手に快勝したこの日、 今年の投手陣建て直しの立て役者・宮田ピッチングコーチが中日球団に退団を申し入れた。 「終盤の対横浜戦七連敗と、今中を復活出来なかった事は私の責任です」と 誰がやってもダメだった今中 の不調を理由に挙げるなど不可解な退団理由で周囲を困惑させているが、その心中は察するに 水野・原が新入閣といった冗談のような組閣を始めた古巣の崩壊振り に居ても立ってもいられなくなったのか。 いずれにしても、防御率トップの投手陣を育て上げた宮田コーチの退団は中日に取って大きな痛手で、 来季、落合・正津が潰れたときに責任を被る人がいなくなってしまう こともあり、センイチ君は慰留に全力を尽くす構え。

十月十日(土) 遠藤、昼夜の連投!

第一試合:横○2−1中●(ナマ観戦)


 「(首位打者の)タイトル争い云々は優勝が決まってから考えます」 と言っていた横浜・鈴木タカノリが その言葉通り優勝が決まった途端に試合を欠場、 タイトルを確定的にした。 試合は中日先発・鶴田が六イニングを三安打と好投、 二番手遠藤も二イニングを〇安打と横浜自慢のマシンガン打線を沈黙させたが、 中日打線は関口相手にそれ以上に沈黙、 スコアだけ見ればまるで投手戦のような貧打戦で第一試合は横浜が勝利した。

第二試合:横●4−5中○(ナマ観戦)


 ふと気がついたときには三番神野・四番鳥越・五番南渕・六番大西・七番山口・八番藤井と よそのチームのファンが見たら南渕以外誰も知らないオーダー になっていた中日だが、 横浜は横浜で三番佐伯・四番駒田・五番中根・六番畑山・七番川端・八番秋元と よそのファンが見たら駒田以外誰も知らないオーダー で対抗。 中日リードで迎えた九回裏横浜の攻撃、 宣がKOされ一点差に詰め寄られなお一死二三塁の場面、 消化試合なのにダブルヘッダーで連投させられ台湾への緊張が走る遠藤 が気迫のピッチングでここを抑え、 中日は単独二位を確定した。 セリーグはこれで全順位が確定。

首位横浜
二位中日
三位読売
四位ヤクルト
五位広島
最下位阪神


十月十一日(日) 川上、新人王へ王手!

横●3−4中○(ナマ観戦)


 中日のルーキー・川上が一年目としては権藤(現横浜監督)に次ぐ 球団史上二位の十四勝目を挙げ、 新人王に向け大きく前進した。 センイチ君は新人王争いについて、 「向こう(高橋)は優勝争いから脱落したチームだぞ。 こっちは優勝争いしたチームの先発ローテーション。 客観的に見て、新人王は決まりやろ」と、 首位横浜に対戦カードの数だけ貯金をプレゼントしたあの終盤の戦いぶりを あくまで「優勝争い」と言い張り 川上をプッシュ。 さらに「もし、横浜打線をバックに投げてたら十八勝はしとる」 と、ジョーク混じりに打線の援護の無さを嘆いてみせたが、その割には 今日も三番神野・四番井上・五番山口といった川上のヤル気を消失させるようなオーダ で川上の足を引っ張っていた。 中日は対横浜戦の対戦成績を十三勝十四敗とし、このカードの日程を終了。


対横浜対戦成績
投手先発勝敗(セーブ)
野口 9 5-3
山本昌 5 1-2
川上 4 1-1
門倉 3 1-1
今中 2 1-1
鶴田 1 0-1
山田洋 1 0-0
サムソン 2 0-0
ジャビ 1 0-1
正津 2-0
佐藤康 0-2
落合 1-2(3)
遠藤 1-0(2)
0-0(6)
28 13-14(1分け)


十月十二日(月) 中日、全日程終了

神○4−2中●


 中日先発・門倉は制球定まらず初回から四つの四球を与えるなど大サービス、 打線は得点圏にランナーを進めるものの凡退を繰り返し阪神投手陣をサポートするなど、 これが最終試合となる阪神・吉田監督の 辞任の間接的な原因である大豊をつかませたせめてものお詫び として最後に花をもたせていた。 中日は対横浜戦の対戦成績を十七勝十敗としこのカードの日程を終了、 今季の公式戦全日程を終了した。


対阪神対戦成績
投手先発勝敗(セーブ)
門倉 7 4-3
川上 6 5-2
山本昌 5 2-1
野口 4 1-1
今中 3 0-2
サムソン 1 1-0
ジャビ 1 1-0
前田 2-0
正津 1-0
佐藤康 0-1
0-0(9)
27 17-10


最終成績:七十五勝六十敗一分(二位)

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