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○…勝利/●…敗北
四月三日(金) 山本昌、無念のKO負け
○広8−3中● 開幕投手は昨年の最多勝投手・山本昌。 しかし、七回先頭の金本を四球で歩かせると、 広島打線の爆発で一気に一点差に詰め寄られた。 誰もが「ああ、ヤマ交代か」と思ったこの場面、 センイチはエースに全てを託し続投。 しかし広島は、 超小学校級の守備を誇る、金魚すくいの皿の材質で出来たグラブを持つファースト・山崎武司 を狙い打ち。 ちょっと強い打球が来ると捕れない山崎への一塁ゴロ性の打球はライトへと抜け、 前田の走者一掃のツーベースで試合はあっさりエンディングを迎えた。 試合後、センイチ君は 「七回の金本への先頭打者フォアボールが全て。 あれでヤマのリズムが狂ってしまった」と リズムの狂ったピッチャーを逆転されるまで投げさせ続けた 自分の采配ミスには知らん顔 で山崎をかばった。
四月四日(土) 彦野様の神通力で今季初勝利!
●広1−2中○ 一対一で迎えた九回表、二死満塁で代打の切り札・彦野登場。 彦野様の気迫にビビってアメリカへ帰りたくなったのかミンチー、 今までの好投が冗談だったかのようなワイルドピッチで三塁走者生還、 これが決勝点となった。 試合後、センイチ君は 「今までの恐竜打線のような迫力は無いが、 これが“チェンジ”という事なんだ」と 長打で点が取れないなら相手のミスに乗じて点をかすめとるのが新・ドーム野球 とでも言わんばかりに顔をほころばせた。何にせよ初勝利ッ!
四月五日(日) 広島に連勝!
●広2−3中○ 開幕戦で手も足も出なかったルーキー・小林幹英をKO。 上機嫌でセンイチ君、「広島の新人小林に、開幕戦やられたが、 きょうはきっちりお返しした。 なぐられっぱなしじゃ、プロとはいえない」 と、とても比喩とは思えない“ケンカ野球復活”を力強く宣言だ。
四月七日(火) 久慈、古巣に恩返し
●中2−8神○ 両チームお互いに関川、久慈、 パウエル、大豊をスタメン出場させるなど、 昨オフの大型トレード・移籍組を先発起用する粋な演出。 我らが竜軍は現在貯金「一」といくらかの余裕があるのに対し、 開幕三戦で借金三とどうしようも無くなってる借金王国・阪神に、 久慈が何でもないセカンドゴロをファンブルし、ランナーを得点圏に送るなどのサービス振り を見せ、古巣・阪神に逆転打を献上、 三連敗で苦しむ阪神に嬉しい一勝目をプレゼントした。 低迷するかつてのチームメイト達にエラーで声援を送る久慈の優しさに、 ナゴヤドーム満員のお客さんも 「そんなに阪神が好きなら帰っていいんだぞ!」 と暖かい声援を送っていたとか。
四月八日(水) 新戦力、大暴れで阪神を粉砕!
○中5−1神● 昨夜の敗戦でようやくセンイチ君も本気になったのか、 先発スタメンから久慈を外し、大西・安田・神野と 中日ファン以外は誰も知らない選手 で固める奇襲策に。ムッシュ吉田をはじめとする阪神の選手は見たこともない選手に 「え、誰この選手?新人ですか?」と面食らったか、 替えた選手が大活躍、投げてはジャービスが七回被安打三、打っては李がホームランを含む三安打と やはり新戦力が大暴れ。 一方では、昨年の中日最下位打線の主軸を打っていた大豊とパウエルが 移籍先の阪神でも相変わらずチャンスで凡退を繰り返すなど、 昨オフのセンイチ君の「血の粛正」の効果が随所に表れていた。
四月九日(木) ルーキー川上、新人王へ一直線!
○中7−1神● 昨年のドラフト一位・川上が初登板・初先発・初勝利をあっさりモノにした。 試合前、「負けたら引退する気持ちでいきます」 といくら相手が阪神とはいえ ルーキーとは思えない大胆発言で周囲を驚かせていた川上だが、 言葉通りの完璧なピッチング。 八回にはこのところ不振の元中日・大豊にサービスでホームランを与える余裕も見せ、 七イニング三分の〇、被安打二でマウンドを降りた。 残りを宣→日笠のリレーでピシャリとしめ、広島戦に続き阪神戦も勝ち越し。 山本昌・今中がダメでも門倉・野口・ジャービス・川上が勝利をあげる今年の中日投手陣、 毎日投げてる落合をセンイチ君が使い潰さない限り 優勝は間違いないと専らの評判だ。
四月十日(金) 激闘!五時間四十六分!
○中6x−5ヤ● 中日リードで迎えた六回表・ヤクルトの攻撃、 池山の何でもないセンターフライを、益田が 一旦後ろに下がってから前進、 定位置なら取れる打球を肩越しにワンバウンドさせ後ろにそらすサーカス・プレイ を見せ、痛恨のタイムリを浴びた。 阪神打線以上に恐い益田のプレーにエース・山本昌は二試合連続のKO、 続く落合も連打され、三点差はあっという間になくなった。 日付がかわり、五対五で迎えた延長十三回裏、 一死満塁から劇的サヨナラタイムリで五時間四十六分の死闘に終止符を打ったのは南淵。 しかし、今日のヒーローは何と言っても 気がつけば八回から十三回まで超ロングリリーフをさせられていた新人・正津 の好投に尽きるのだが、試合後、正津は 「途中から握力がなくなって、気迫だけでした」 と、ルーキーながら早くも替えどころの分からない星野采配に疑問を投げかけていた。
四月十一日(土) 李、二打席死球!
○中3−2ヤ● 野村ヤクルトが絶好調中日・李の破壊に乗り出した。 この日の李は第三打席でに伊東に、第五打席では広田に死球をぶつけられる狙われ振り。 大西・神野の死球には我慢していたセンイチ君もさすがに爆発、 「四つ目やぞコラ!」とベンチを飛び出しビビる古田に追い込みをかけた。 試合は野口の好投で中日勝利。試合後、冷静を取り戻したセンイチ君は、 「李には厳しく来るわな…。ま、ウチも行くけどな」 と物騒な喧嘩上等宣言。この日から古田の眠れぬ夜が始まりそうだ。
(古田に追い込みをかけるセンイチ軍団)
四月十二日(日) 新ユニフォームで完敗
●中0−6ヤ○ ナゴヤドームで、日曜だけの特別企画・サンデーユニフォームがお披露目された。 袖無し・縦縞といったこれまでの竜軍のイメージをかき消すようなそのデザインに、 ファンからは「何これ?阪神みたい」「何これ?日ハム?」 と否定的な意見が大半だったが、新ユニフォームのお披露目戦は 阪神・日ハムも真っ青のお粗末な内容 で、ヤクルト・川崎の前にあわやノーヒットノーランという二安打完封負けを喫した。 打撃では全く見せ場の無かったこの試合で竜軍が唯一見せた意地と言えば、 昨日ヤクルトから受けた四つの死球のお返しに ホージー・池山・真中に報復の三死球 を与えたくらいで、それでも肝心の古田は仕留めきれないあたり、 センイチ軍団らしからぬ詰めの甘さを見せていた。
四月十四日(火) 趙、一触即発
●読2−3中○ 「趙の教育係は何を教えてるんだ!?」。 そんな言葉が思わず読売ベンチから飛び出しそうな読売五回裏の攻撃、 元木の遊ゴロに三塁ランナー・趙がホームに突っ込み、 よりによってセンイチ軍団の斬り込み隊長・中村タケシに アメフトばりのタックルをかますという命知らずな走塁を見せた。 判定はアウトになったものの、隊長への挑発にセンイチ軍団は一斉に飛び出し趙を包囲、 両軍入り乱れての騒動になったが、ここは何とか事なきを得た。 しかし、この日二打数二安打とバッティング絶好調だった趙、 次の打席にはきっちり代打を出されるなど、 中村隊長による血の報復をうまく逃れたのはしげお君のこの日一番の好判断。 試合は益田のタイムリなどでドラゴンズ勝利、単独首位に。
(趙に追い込みをかけるセンイチ軍団)
四月十五日(水) ジャービス、読売にKO
○読9−2中● 中日先発・ジャービスが読売打線にボコボコに打ち込まれ、 わずか一回三分の一でKO。その後は日笠→古池→小島といつもの負け試合リレーが続き、 最後には 前回KOの見せしめとして 先発ローテの門倉まで登板するなど完全な捨て試合となった。 試合後センイチ君は、 先発で一回四失点KOのジャービスを差し置いて 「三番手の古池がよくなかったな。とても一軍のピッチングじゃない」 と振り返るなど、(韓国から第三の外国人投手・李尚勲の獲得が決まった今) もはや用のなくなったジャービスの投球内容には全く無関心 といった様子を見せていた。
四月十六日(木) 中日、連敗
○読3−1中● 読売の先発ガルベスが三回、中日・李の頭部へデッドボールを一発。 前日の山崎への死球には仁志を破壊した後ろめたさから 我慢していたセンイチ軍団だが、この一発には怒り心頭。 「何やっとんじゃコラぁ!」 とベンチから一斉に飛び出したが、 ガルベスがそそくさとベンチに引っ込んでしまったので、 仕方なくキャッチャーの杉山を追い込みに。 この一球でガルベスは危険球退場となったが、 中日打線はその後かわった三沢・平松・西山・野村に手もなくひねられた。
(杉山に追い込みをかけるセンイチ軍団)
四月十八日(土) 山本昌KO、三連敗で四位転落
○横12−1中●(ナマ観戦)
五回の横浜・駒田の満塁ホームランで試合の行方は決したが、 圧巻は八回の横浜の攻撃。 山本昌KOの後を引き継いだ小島・岸川の両敗戦処理投手が 既にやる気を失ったセンイチ君の投げやりな継投策もあって 打者八人でワンナウトも取れず七点を献上、 十二対一と完全な草野球モードに。 ライト側横浜応援席の異常な盛り上がりの中、 レフト側中日応援席の約半分が スポーツ新聞を拡げ皐月賞の予想を始めていた。
四月十九日(日) 新エース野口、開幕三連勝
●横1−3中○ 先発・野口の頑張りをよそに、六回まで一対一と打線が沈黙。 七回も先頭打者が塁に出たものの、あっという間にツーアウトになった。 ここで値千金のタイムリを放ったのはなんとピッチャーの野口。 自らの決勝タイムリで今季開幕三連勝をあげたヒーローは、 「自分を助けるためにも打ちたかった」と言い放つなど、さすが 自分で打たなければ誰も打ってくれないといった昨年の山本昌と同様の覚悟 も決めたようで、エースの自覚十分だ。
四月二十一日(火) 中日、猛打爆発!
●ヤ3−14中○ 中日が序盤三イニングで九得点と早々に勝負を決めた。 しかし先発・門倉がその後三失点と乱調でマウンドを降りると、 中継ぎのエース・正津を出すなどセンイチ君は容赦ない必勝モードに。 しかし、対するヤクルトは 古田をベンチに下げ、カツノリを捕手に据えるといった事実上の白旗 を掲げ、センイチ君もその後は日笠→山田貴と継投、 李・山崎・中村といった打線の主軸をベンチに下げるなど、相手に併せた 練習試合モードに切り替え、 双方勝敗に関係なくいい汗を流していた。
四月二十二日(水) ヤクルト、初回十三点の猛攻!
○ヤ15−6中● 一回裏、中日先発・今中の 遅いストレートと遅いカーブのコンビネーション をヤクルト打線がメッタ打ち。 一回途中で継投した山田貴と合わせ、一イニング十連続安打(日本新記録)、 十三得点(日本タ記録)であっという間に勝負を決めた。 二回以降が消化イニングになってしまったこの試合、 中日投手陣総崩れの中センイチ君は、 先発として今イチ不安のあるジャービスを敗戦処理で登板させるなど、 新外国人ピッチャー・李尚勲を迎え入れる準備は着々 と進んでいるようで、 五月中旬には入れ替わっているだろういまや何の武器も持たない今中←→ おつとめを終えた山田洋に加え、 李尚勲の一軍登録は予想以上に早まりそうだ。
四月二十三日(木) ヤクルトの中継ぎを全滅
●ヤ0−7中○ ヤクルト先発・ドリスキルに全く手も足も出なかった中日打線だが、 五回ヤクルトの好機にドリスキルに代打しかも何故か青柳を出されスカポンと凡退すると、 流れがかわった。 七回、 抑えとして全くアテにならない高津を見限りストッパーに再転向させられた伊藤智(ヤ) にゴメスが一発を浴びせ先制すると、 九回には今さら出てきた高津を打ち崩し、あれよあれよの六得点。 投げてはルーキー川上→落合→宣の完封リレーでヤクルト打線を完全に沈黙させた。 試合後、ヤクルト野村監督は「ドリスキルは疲れていたから、 最初から五回までの予定やった」 と継投がミスでない事を強調したが、 疲れてるのはドリスキルじゃなく監督の頭じゃないのか との陰口もベンチ裏からちらほら。
四月二十四日(金) 山本昌、今季初勝利!
中○2−0広● 四度目の登板となった昨年の最多勝投手・山本昌(中)が今季ようやくの初勝利を完封で飾った。 「ヤマが投げると打線が打てない」の昨年来のジンクス通り、 今日も打線は広島・紀藤の前に四安打と沈黙したが、 ゴメス・李のソロホームランによる二点をヤマが最後まで守り抜いた。 試合後のヒーローインタビューにヤマは、 「こういった僅差の方が緊張感があって好きです」 と打てない打線をチクリ。首位広島に〇・五ゲーム差とせまった明日の首位決戦、 いかにも野口を見殺しにしそうな打撃陣に釘を刺していた。
四月二十五日(土) 好投・野口をやっぱり見殺し
中●0−1広○ 昨夜完封で初勝利をあげた山本昌の 「野口には負けたくないですね。これから追いつきます」 と発言した言葉に応えるように、 好投・野口を竜打線がさっくり見殺し。 九回、野口の高目に浮いた失投を捉えた前田のソロホームランがそのまま決勝点に。 年齢的に今年いっぱいと噂される大野、 三村采配的に前半いっぱいと噂される小林幹英 の完封リレーの前に手も足も出ず、山本昌のチーム最多勝に向け怒濤の貧打で好アシストだ。
四月二十六日(日) サンユニで連敗
中●3−4広○ 「僕には似合わないと思うんですけどね」といった門倉の本気でイヤそうな声も何のその、 サンデー・ユニフォーム二度目のお披露目となるこの日の先発も門倉。 「門倉を殴るとこっちがケガするからなあ。あのアゴはとがった鎌みたいだ」 と言っていたセンイチ君だけに、 とがったアゴをより鋭くとがらせて見せるため との作戦もあるのか無いのか、六イニング三失点とまあまあの内容だったが、 五回の一死一三塁に三塁ランナー山崎が、中村タケシのスクイズに バットにボールが当たってから走り出すという大胆走塁で憤死 するなど拙攻が目立ち、またも九回に一点を失い広島に連敗した。
四月二十八日(火) 今中、復活の一勝目!
中○1−0読● 自身、「前回はとんでもない投球をしてしまった」と語る中日の先発・ 今中が得意のスローカーブを武器に読売打線をキリキリ舞い、 六回三分の一を被安打二・無失点に押さえる好投を見せた。 七回途中からは落合→宣がバトンをつなぎ、 そのストレートのあんまりな今中とのギャップ に読売打線は完全に沈黙。 それでもリードは僅か一点差と緊張の抜けない最終回、 「さて、今中の様子はどうでしょう?」とテレビカメラが中日ベンチを映すと、 落合の冗談を真に受け、 「ヘルメット逆二段かぶり」でパフォーマンスする緊張感ゼロのお茶目な今中の姿が。
四月二十九日(水) 川上降板も読売に連勝!
中○7−4読● 四点リードの五回、中日先発・川上がふくらはぎ痛でまさかの途中降板。 ブルペンで肩を作ってる投手なんて一人もいやしない中日は この緊急アクシデントに、日笠→正津→佐藤康→落合を送り込むなど 捨ててるのか勝ちに来てるのか分からない投手リレー で敵味方ともに混乱させていたが、 先発・槇原が三回もたなかった読売投手陣も互角の崩壊振りで、 連投の宣が二イニングを締めて読売に二連勝。 遠藤以外の中継ぎ投手陣をほとんど送り出した苦しい試合にさしものセンイチ君も苦笑いだが、 シャレにならないのは 遠藤という爆弾を背に明日の先発を任された山本昌だ。
四月三十日(木) 中日、読売を三タテ!
中○8−7読● 山本昌・桑田の両先発が共にメッタ打ちに合い序盤でKO。 両チームとも中継ぎ勝負の様相となったが、 オツトメ帰りの中日・遠藤(前科一犯)が抜群の投球内容で六回から八回までをピシャリと抑え、今季初登板・初勝利を挙げた。 「落合さん・宣さんがしっかりしてるから、(勝ちゲームでは)ボクと正津でつなげるようにしたい」 と昨年のイヤな事件と共に昨年の自分の成績まで忘れてしまったかのような大胆発言 まで飛び出した遠藤だが、 手薄な中継ぎ陣に新しい駒が加わりセンイチ君もホクホク顔。 一方、負けたしげお君は 「内容的には互角の勝負でした。(エラー等の)ミスも無かったしねえ」 と 選手にミスが無いのは分かっていても誰にミスがあるのかは相変わらず分かってない様子 で、今季初の借金生活に。 DAILY DRAGONS NEWS ! |