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インビクタス/負けざる者たち


『インビクタス』という映画タイトルは英国の詩人ウィリアム・アーネスト・ヘンリーの詩 “インビクタス”から来ています。 ラテン語で「征服されない」「屈服しない」という意味で、 このヘンリーの詩は映画の中で特に重要な意味を持つので、以下に引用します。 (翻訳は私です)(お前かよ!)

    中日フロントのひどい仕打ちで俺たちファンは
    酷い環境下で野球を観ざるを得なくなった
    それでも、中日フロントに心までは支配されてない

    しらじらしい綺麗事、「ファンと共に」
    目をそらし何かをごまかすためのワード、「これがジョイナス野球だ!」
    地元メディアは洗脳のための呪文を繰り返す「ジョイナス!ジョイナス!」

    友達の中には球場に来なくなった人もいる
    プロレスやライヴなど他の趣味に逃げた人もいた
    トーチュウは買わなくなり
    J−SPORTSチャンネルの契約は解除
    野球を観るのを止めた人もいた
    ひどい事をされてきた
    これからもっとひどい事をされるかも知れない
    夜明けは見えない
    だけど俺は恐れないよ

    ファッキン球団フロントがどんな腐っていても、
    ゴマスリ新聞やゴマスリ放送局がどれだけファンを洗脳しに来ても

    我が運命を決めるのは我なり
    我が魂を制するのは我なり

こんな感じです!(意訳ですので細かいところで違うところがあるかも知れませんが!)

この詩を愛するのは南アフリカ共和国大統領、ネルソン・マンデラ。
南アフリカ共和国では、長いあいだ黒人差別が行われてきました。 (僕が小学生だった頃まだアパルトヘイトやってましたからね!) (「南アフリカ共和国では白人と黒人はバスもレストランも別々です。 日本人は現地では“名誉白人”と呼ばれ、白人用のレストランで食事します」 って習いました! びっくりしました!) (日本でもアンチ落合は普通の居酒屋で食事しないで、 アンチ落合専用の居酒屋で食事しますけどね!) (もうすぐ閉店するみたいですが!)

マンデラが大統領になるまで(一九九四年)アパルトヘイトは続きました。 黒人はひどく虐待されてきましたが、そんなときマンデラは

I am the master of my fate:(我が運命を決めるのは我なり)
I am the captain of my soul.(我が魂を制するのは我なり)

とインビクタス(屈服しない)の精神で前を向いて来たんですね! どんなに暴力・差別を受けても、心までは支配されない! 俺の心を支配できるのは俺だけだ!

いま、日本のあちこちで体罰が問題視されています。 学校の運動部、柔道のオリンピック代表、楽天イーグルス。 (ん?楽天って問題なってたっけ?) (なってないです!) (しまった!まだ発覚してなかった!)
何も悪いことをしてないのに、殴られたり蹴られたり。 抵抗することすら許されず、 理不尽な思いをしている人がたくさんいると思いますが、 インビクタス! 心までは支配されないでください!

暴力を肯定するような人間に心が支配されると、 「鉄拳指導は愛情なんだ。あれがあったから今の俺があるんだ」 と思い込もうとし、自分の凄惨な過去を正当化するために 「この虐待は正しいことだったんだ」と自分に言い聞かせ、 将来自分が指導者になったときに同じように選手に暴力をふるんですよ! (で、世間ではそれを「明大魂」って言うわけです)(言いません)

(2013.01.31)


原題Invictus
邦題インビクタス/負けざる者たち
公開/製作2009年/アメリカ、南アフリカ
出演 モーガン・フリーマン(ネルソン・マンデラ)、マット・デイモン(ピナール)
監督クリント・イーストウッド

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