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イージー・ライダー


自由の国・アメリカ!
OH!ビバ自由!イエーッ!女神も自由!ヒャッホウ! 見えない自由が欲しくて!見えない銃を撃ちまくる!それがアメリカ!イエーッ!

すみませんどさくさに紛れてダジャレを言ってしまいました (俺に恥をかかせた甲本ヒロトは俺に謝って欲しいです)。

『イージーライダー』は自由奔放なヒッピー達のバイクの旅を描く物語ですが、 えっと、ヒッピーってのは、のりピーみたいなもんで、 アイドルやったりクスリやったり通信教育で大学いったり、 まあ自由な若者ってことですよ! (←間違った知識を刷り込む)

そんなヒッピーを見て、田舎町の若い女性は「ねえ、あの人素敵じゃない?」 と憧れを抱き、年寄り連中は「なんだあの男は…」と恐怖を抱くんですね。 年齢層によって抱く感情が違うんです。

そういえば僕も初めてヤマンバを見たときは恐怖でした! 「こいつら何考えるか分かんなくて怖い」って思いました! これって昔から同じようなことは繰り返されていて、 カミナリ族を見て若者は「かっこいい!」と思い、 じじいたちは「なんだあいつらは…」と思う。 竹の子族を見て若者は「いいじゃん!」と思い、 じじいたちは「アホだ…アホがいる…」 と思う。

ツッパリ・リーゼント、短ラン&ドカン、 ルーズ・ソックス、ヤマンバ、森ガール、コスプレ少女、 ゴスロリ、カラーギャング、腰パン。 同世代やそれに近い年齢層はそれを「かっこいい!」あるいは「かっこよくはないけど、まあアリか」と受け入れ、その世代をはるかに通り過ぎたじじいたちは 「最近の若い者は…」と嘆き、怒り、怯える。 おそらくこういうのは年齢を重ねていくある時点で 「若者のファッション&カルチャーが理解できなくなる」瞬間があって、 それ以降は理解することを拒否してしまうんじゃないでしょうか。 (一回高木監督に不信感を抱いたらもう何もかも拒否するのと同じで!) (なんでや!高木監督関係ないやろ!)

『イージーライダー』の衝撃的なラストは「昔のアメリカはこんな時代だったんだ…」 と戦慄を覚えますが、「若者カルチャーを理解できない年寄りが若者を憎む」 ってのは昔も今も、アメリカも日本もそんな変わらない気もします。

でも最近はちょっと事情が変わってきて、 いい大人なのに若者カルチャーに溶け込んでる人が増えていて、 もしかしてもう年寄りだから若者だから、 分かり合えないって決めてかかる時代じゃないのかな、 と思うこともあるんですよ。
いるじゃないですか、三十、四十過ぎてプリキュアに夢中になってるおじさんとか! 若者カルチャーにどっぷり使っているオヤジ!(自由を感じる!)

(2012.9.6)

原題Easy Rider
邦題イージー・ライダー
公開/製作1969年/イギリス
出演 デニス・ホッパー(ビリー)、ワイアット(ピーター・フォンダ)、ジャック・ニコルソン(ジョージ)、ルーク・アスキュー(ヒッチハイクの男)
監督デニス・ホッパー

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