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キルビル


ブラック・マンバが日本刀もって飛行機に乗ってる場面でゲラゲラ笑いました!

タランティーノ監督に言わせればあのシーンは、 「この映画の世界ではそれでいいんだ。映画はファンタジーなんだ。現実の世界じゃないんだよ」 だそうです。そりゃそうだ! 映画の中に現実を求めてどうする! 映画なんだから現実にはあり得ないことでもあって当然なんです! それを「刀とか持ち込んだら空港のチェックで引っかかるがな」 と突っ込むことの無意味さ! そんな無粋な突っ込みする野郎はアスホールにてめえのディックでも突っ込んでろ!ファック!
映画に対し「リアリティがない」って言うノー・リーディング・エアなヒューマンっていますよね。 そりゃそうだよ! だって映画なんだから! リアルじゃないものに「リアリティがない」って、 それって猫に向かって「おまえは犬じゃない」って言うようなもんです。 守道野球に「これは落合野球じゃない」って言うようなもんです!

タランティーノ監督は言います。 「僕は僕の作りたいものを作るんだ。僕が僕の好きなものを作って、ついでに観客に見せてるんだよ」。
観客ガン無視!カッコイイ!
最近は「ファンのため」「ファンのため」って、 なんか他人の目を気にして(=他人のせいにして)本質からどんどん外れていく風潮が世の中にはありますが、 「他人がこう言うから」「他人がこうしろって言ったから」ってのは、 「だから失敗しても俺のせいじゃない」って逃げです! アホか! 他人の評判なんかファック・ユー! 自分のやりたいことをやるんだよ! 自分が面白いと思うことをやるんだよ! それで客が離れるならそれでいい! 好きなやつだけついて来ればそれでいいやんか!
僕もこの映画を観てタランティーノ監督に勇気をもらいました。 俺は俺の好きなテキストだけを書く! それを他人がどう評価しようがファック・ユーだぜ! 知るか!

で、『キルビル』ってのは実は1本では収まりきらなくて、原題は「Kill Bill vol.1」なんですね。 つまり「vol.2」があるのです。完結してません。 すっげえ中途半端に終わりやがって(タランティーノの自己満足!)、 だから主人公のブラック・マンバがどうして今回の復讐に至ったのか、 ビルって誰なのか、いろんな「?」を抱えたまま消化不良気味にエンディングを迎えるのですが、 これもタランティーノ監督はこう言ってるんですね。
「登場人物がそれぞれどういう経緯で現在に至ったのか、そういう細かい設定は僕の頭の中にある。 それは観客は気にする必要はないよ。 僕だけが知ってればいいことだから」

他人の評判に惑わされず自分が楽しくやってればそれでいい。 そういう気持ちって大事です! 僕も楽しく『キルビル』鑑賞しました! 設定よく分かんなかったけど、気にしない〜、気にしない〜、気にしない〜。(虹の橋を渡りながら)
ただ一点だけイチャモンをつけるというか「ここはこうして欲しかったなー」って部分があるとすれば、 青葉屋でオーレン石井が手下に攻撃を指令するとき、たどたどしい日本語で 「ヤッチマイナー!」って叫ぶんですね。

あそこは「ヤッテオシマイ!」でしょう!
ここまで日本人向けの映画にしたんだったら! (もちろん手下どもは「アイサイサー」って返します!)(もちろん配役はヤセの出っ歯とチビデブです!)

あ、でもそうするとラストはドクロ型のキノコ雲で〆めないとけなくなっちゃうから、ダメか。 (そこはブラック・マンバに「お仕置きだべ〜!」って言ってもらえれば解決しますけどね)

(2012.1.7)

原題Kill Bill Vol.1
邦題キルビル
公開/製作2003年/アメリカ
出演 ユマ・サーマン(ブラック・マンバ)
ルーシー・リュー(オーレン石井)
ソニー・千葉(服部半蔵)
栗山千明(ゴーゴー夕張)
ヴィヴィカ・A・フォックス(コッパー・ヘッド)
監督クエンティン・タランティーノ

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