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タクシードライバー


知ってましたか! 最近では女性ブライダル雑誌の付録に工具がついてるんですよ! 『ゼクシィ』の九月号の付録が「乙女ドライバーセット」ですよ! ブライダル雑誌なのに何故ドライバー!? なぜ乙女!?

でも盲点でしたね。ドライバーセットって女の人は普通自分で買わないじゃないですか。 何処で売ってるかも知らないんじゃないですか。 でも『ゼクシィ』買う人は少なくともその時点では独身で、 独身生活してたら何処かでドライバー必要になるときってありますよね。 でも本当に限定された状況でしか使わないから、 わざわざお金出して買うって気にもならない。 そういう点で、「独身女性にドライバーセット」って付録は、 なさそうであるニーズです!

そして調子に乗った『ゼクシィ』の十月号の付録は「妄想婚姻届」!
婚姻届なのに 「結婚したら何て呼び合う?」 「朝ごはんはパン食? ご飯食?」 「一年後の記念日に何をしたい?」 「老後の過ごし方の希望」とか恥ずかしい項目があるんですね。 読者層が結婚を目前にしたカップルだったらちょうど浮かれてる時期でこういうゲームは楽しいだろうし(その幸せは長くは続きませんが!)、 結婚の予定はないけど『ゼクシィ』買ってる人はたぶん妄想癖が激しい人だから、 妄想婚姻届なんてヨダレを流して喜ぶでしょう!
ドライバーセットのあとに婚姻届とは、裏をかかれました! 今後も『ゼクシィ』の付録から目が離せないぜ!

はい! ゼクシィ・ドライバーじゃなくてタクシー・ドライバーの話でしたね! すみません!

『タクシー・ドライバー』は結婚する予定がないのにゼクシィ買うような 妄想癖いっぱい男の、 乙女のように純情な恋物語を描いたものです(無理矢理つなげた!)。
本当は全然モテないのに、 「こいつ、俺に惚れてるな」と思い込んだり、 「こいつ、俺に助けを求めてるな」と勝手に思い込んで、 その純情さゆえに悲劇を生み出す、可哀相な男の物語です。

まあ僕も、モテないころは女の子に話しかけられただけで 「こいつ、俺に惚れてるな」 と思ったり、目が合っただけで「やっべー、あいつ俺のことすっげえ意識してる!」 なんて思っていたものですよ!(「モテないころ」って書くとまるで今はモテモテみたいですけど!) (今はモテないのではなく、モテたくないのです!)

んでモテない男ってのは「俺がモテないのは俺のせいじゃなく、女に見る目がないせいだ」 とか思い込むんですよ! 「世の中の女はバカばっかりだ!」って世界を憎むんですよ! そんでちょっと自分に優しくしてくれる子がいたら、 「この人こそ俺の理想の女性だ」とか思うんですよ! それが非モテ男の特性です! なんてポジティブ!(それポジティブって言うのか!?) (だって「俺なんかがモテるわけない」なんて思ってたら一生モテないですよ!) (いつだって「俺はモテモテだ」って思ってればチャンスを逃さなくて済むんです!) (そういう意味では、今の俺はモテモテです!)(気持ち的には!) (モテたくないですけど!)

ということで今日の結論は、モテない男ほど「俺はモテモテだぜ」って思い込む、 ってことですね! 俺に幸あれ!

(2012.9.6)

原題Taxi Driver
邦題タクシードライバー
公開/製作1976年/アメリカ
出演 ロバート・デ・ニーロ(トラヴィス)、ジョディ・フォスター(アイリス)
監督マーティン・スコセッシ

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