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三十四丁目の奇蹟


はい!アメリカでは定番のロングセラー映画ですが、 そろそろクリスマスも近いので(あと二ヶ月と二十日です!) (街はイルミネーションに溢れてます!)僕もサンタ映画の話をしますね! カマーン!メリー・メリメリメリ・クリッスマッス!

前にも『三十四丁目の奇蹟』についてのテキストは書きましたが(第四回テキストです!)、 あれは二〇〇六年のリメイク版で、今回観たのは一九四七年のオリジナル版です!

リメイク版とオリジナル版でどう違うかというと、 まあまずカラーとモノクロが違うんですが、 お話の設定も細かいところでチョチョチョと違ってますが、 大筋は一緒、 デパートでサンタのアルバイトをしていた白髭のおっさんが、 偽サンタとして裁判にかけられるという話です! (この裁判で「自分は正真正銘のサンタだ!」ということを証明しなくてはいけない!)

で、この裁判をどうやって突破するかってのがオリジナル版とリメイク版では違うんですね! 一言でいえばリメイク版はポン!と手を叩いて「なるほど!」「さすが一休さんでござる!」 「うぬぬやられたわい一休、次は覚えておれ!」「これは一本取られたでござるな上様」 「うるさいっ!帰るぞ新右ェ衛門!」 って感じなんですが(一言で言ってないやないか!)、 オリジナル版は「おお…」とえも言われぬ感動が押し寄せ、 胸にしみこみ、心の幸福に包まれる、そんなハート・ウォーミングな裁判になるんですよ! (どっちがいいかなんて比べませんけど!) (リメイク版は「オー!イエーッ!」ってロックンロールな裁判になって、 それはそれでいいですよ!)

サンタは本当にいるのか、いないのか、それは人の心が決めるんです!

たとえフィンランドに白い髭をはやして煙突から不法侵入するじじいがいなかったとしても、 人の心にサンタがいれば、サンタは「存在」してるんです!

サンタは人を思いやる心、優しさから生まれる。 優しさと思いやりのない心にはサンタは生まれない。

だから「サンタはいるか、いないか」という質問は正しくないのです。 サンタの存在について知りたいなら、こう聞いてください。

「あなたの心の中に、サンタはいますか?(=あなたには優しさと思いやりがありますか?)」

僕の心の中にはいませんけどね!(いないんかい!)(いません!)

(2012.10.5)

原題Miracle on 34th Street
邦題三十四丁目の奇蹟
公開/製作1947年/アメリカ
出演 エドマンド・グウェン(クリス・クリングル)、スーザン(ナタリー・ウッド)、ドリス(モーリン・オハラ)、フレッド(ジョン・ペイン)
監督ジョージ・シートン

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