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世界にひとつのプレイブック


しかしオリンピック始まって終わりましたが、 みんな毎日何かに怒ってましたね! (この場合の「みんな」というのは「世の中の全ての人」という意味ではなく、 「私がネットで検索した中で五パーセントくらいの人」 という意味です!)

オリンピック終わってもまだ怒りたいみたいで、 今日は日本代表選手団が帰国、記者会見が行われましたが、 外国人記者が選手に「(メダル受賞の)報奨金を何に使いますか?」 と質問したことについて、すごい怒っているようです。

「そんな質問するなよ!(怒)」
「何に使おうが勝手だろ!(怒)」
「これはそれぞれの選手がどんなキャラクタ―なのか引き出すための質問じゃないのかな。 インタビュー慣れしている選手は気にしてないと思うよ(冷静)」
「寄附するって言ってる羽生くんステキ(はぁと)」
「出たよ!寄附するのが立派で個人のために遣うのは卑下されるような空気!(怒)」
「金でも三百万って安すぎるだろ!(怒)」
「報奨金の遣い道を質問する記者をクズ呼ばわりして、 報奨金の使い道を寄付と聞いたら絶賛してるヤツって何だよ! 知りたかったんじゃねーか!(怒)」
「なんでみんな怒ってるんだよ!(怒)」

とまあこんな感じで、 オリンピック開催中もキム・ヨナに怒ったり、審査員に怒ったり、 森義朗に怒ったり、採点システムに怒ったり、 メダルかじってる人を想像して怒ったり、 メダルかじってる人を批判をしている人に怒ったり、 毎日なにかしらネタを見つけてきては怒ってたオリンピックですが。 大会が終わってもまだ怒ってるんですね!

ネット民(ネットをする人全員、という意味ではなく、 アクティブにツイートを発信する人のうち五パーセントくらいの人、という意味です) は総じて怒りっぽいというか、 脊髄反射的にキレやすいと僕は思っているのですが、 そういう人に限って実生活では割と穏やかで、 温和な人なんだろうな、とも思っています(僕がそうだからです!)。

現実世界にこんな毎日ちょっとした事でいちいちブチ切れる人がいたら相当厄介です! っていうかそんな人は、毎日どこかでトラブル起こして、 黄色い救急車で運ばれ窓のない病院に入院させられて、 ネットなんか出来ないはずです!

『世界でひとつのプレイブック』は、 毎日ちょっとした事でいちいちぶち切れる人が主人公です (相当厄介な人です)。


☆   ☆   ☆   ☆


主人公のパットは、 「お前はツイッター民か!」というくらいいつも怒っていて、 情緒不安定で感情の起伏が激しいのですが、 やっぱりこういう人はネットやってないですね!

こういう人がネットやったら 「なんだこいつの投稿!イライラする!」 「ブロック!」 「俺のツイートにケチをつける気か!鍵かけてやる!」 「なんで百四十文字制限なんてあるんだよ!面倒くさい!」 「ああ面白くない!もうツイッターやめる!」 ってキーボード叩き壊して、モニタ叩き割ると思いますよ。

だからネットで怒りを発散している(出来ている)人は、 とても健康的だと思います。

ネットに不満を書き込んでスッキリする。 それを自慰行為と呼ぶ向きもありますが、 それでスッキリ出来たから欲求不満が解消され、 犯罪に走らないのです!

自慰は健康な青少年の証拠だよ! お父さん気にしてないよ!(←そういうこと言うなよ!父さん!)

(2014.02.25)


原題Silver Linings Playbook
邦題世界にひとつのプレイブック
公開/製作2012年/アメリカ
出演 ブラッドレイ・クーパー(パット)、 ジェニファー・ローレンス(ティファニー)、 ロバート・デ・ニーロ(パット父)、 ジャッキー・ウィーヴァー(パット母)、 ブレア・ビー(ニッキ)
監督デヴィッド・O・ラッセル

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